・米国市場向けHEV需要増加に対応
トヨタ自動車は11月18日、米国におけるハイブリッド車(HEV)の生産体制強化に向け、同国5工場へ総額9億1,200万ドルを投資すると発表した。対象となるのはウェストバージニア州バッファロー、ケンタッキー州ジョージタウン、ミシシッピ州ブルースプリングス、テネシー州ジャクソン、ミズーリ州トロイの各工場。HEV関連部品や車両生産ラインの増強が中心となる。
今回の投資は、トヨタが11月13日に公表した「米国における今後5年間で最大100億ドル規模」の追加投資計画の一環となる。同社の米国事業は約70年前に開始されており、今回を含めた累計投資額は約600億ドルに達する見込み。
米国市場では電動化戦略が加速するなか、HEV需要が堅調に拡大しており、同社はBEV(バッテリーEV)と併せてマルチパスウェイ戦略を継続。消費者に多様な選択肢を提供する姿勢を示す。
トヨタは現在、米国で約5万人の従業員を雇用し、11工場で累計3,500万台以上の生産実績を持つ。現地生産と継続的な投資により、サプライチェーン強化と地域経済への貢献を図る方針としている。
<プロジェクト概要>
投資額:9億1,200万ドル
投資対象:米国5工場(バッファロー/ジョージタウン/ブルースプリングス/ジャクソン/トロイ)
目的:HEV生産能力強化
位置付け:米国追加投資計画(最大100億ドル・5年間)の一部
累計投資額(予定):約600億ドル
米国での生産体制:製造工場11拠点/従業員約5万人