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英JCB、新型テレハンドラー「Loadall 546-70」「Loadall 555-70」を投入

・7mクラスで揚力を大幅向上、作業性・走行性能を強化

JCB(ジェイシービー) :2025年11月13日

JCBは、農業向けテレハンドラー「Loadall(ロードオール)」シリーズに、新たに「546-70」および「555-70」の2機種を追加した。いずれも最大リフト高7.0mのまま、揚力性能と掘削力(ブレークアウトフォース)を向上させたことが特徴。既存の7.0m機と同一サイズを維持しつつ生産性を高めた。

■546-70:4.6tへ8.7%増強、3種仕様を展開

新型「Loadall 546-70」は、最大4.6tの揚力を実現。従来機「542-70」比で400kg(8.7%)の向上となる。機体寸法は据え置き、建屋内外での取り回しの良さを確保した。

▽仕様は以下の3タイプを用意する。
• AGRI Super(アグリ・スーパー):97kW(130hp)
• AGRI Xtra(アグリ・エクストラ):112kW(150hp)
• AGRI Pro(アグリ・プロ):129kW(173hp)

555-70:最大5.5tで約24%向上

上位機の「Loadall 555-70」は、最大5.5tの揚力を備え、542-70比で約24%増と大幅な性能向上を図った。仕様はAGRI XtraとAGRI Proを設定する。

■Smart HydraulicsとDualTech VTを全機標準装備

両機種とも、160L/minの負荷検知式Smart Hydraulics(スマート・ハイドロリクス)を標準搭載。走行系には、油圧式とパワーシフト式を自動切替する「DualTech VT(デュアルテックVT)」を採用し、40km/h仕様を全タイプに装備した。

低速域では油圧式の精密制御で建物周辺の微操作性を向上。高速域ではトルクコンバータを使わないダイレクトドライブ型パワーシフトに切り替わり、牽引力と効率を高める。

AGRI Proモデルでは50km/h仕様と強化ブレーキを搭載し、圃場間移動や遠隔施設間の移動時間短縮に寄与する。

■安全性と自動化機能を拡充

AGRI Proでは、走行中は後輪駆動を基本とし、制動時に自動で四輪駆動へ切替して制動距離を短縮する。オプションでは、エアトレーラーブレーキ、作業支援スイート「IntelliAssist(インテリアシスト)」、ロードセル統合型の「IntelliWeigh(インテリウェイ)」などを用意。

さらに、546-70と555-70のAGRI Xtra/AGRI Proには、「Sway Control(スウェイコントロール)」オプションを設定。車体と前車軸を連結するダブルアクティングシリンダーにより、斜面作業時に車体を垂直に補正し、ブーム上昇・伸長時の安定性を確保する。

■企業コメント

JCBのジョン・スミス(John Smith)マネージングディレクターは次のように述べている。
「新型546-70と555-70は、農家や作業請負者の進化するニーズに対応するため、性能向上を図りながら既存の7.0m機と同等のサイズを維持したモデルです。生産性を重視した革新的なソリューションを提供し続けるというJCBの姿勢を体現するものです。」

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