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豊田通商、カーボベルデで海水淡水化プラント建設を受注

・カーボベルデ・サンティアゴ島の水不足解消へ供給網整備を推進

豊田通商は11月6日、カーボベルデ共和国サンティアゴ島で新たな海水淡水化プラントおよび送水網を整備する建設工事を受注し、10月27日にカーボベルデ上下水道公社と請負契約を締結したと発表した。アフリカでの海水淡水化事業は、2022年のセネガル案件に続き2件目となる。

同国は降雨量が少なく地下水も乏しいため、慢性的な水不足に直面しており、観光産業の拡大に伴う水需要増も課題となっている。特に人口の半数が集中するサンティアゴ島では送水インフラの整備が遅れ、新たな水源確保と供給網の強化が急務となっていた。

今回の事業では、同島北部カルヘタに5,000m³/日、南部パルマレージョに10,000m³/日の海水淡水化プラントを建設。あわせて島内の既存配水網につなぐ広域送水網および貯水タンクも新設し、2028年の完工を予定する。これにより安定した給水体制を構築し、地下水依存の軽減や気候変動への適応にもつなげる。

豊田通商は「WITH AFRICA FOR AFRICA」の理念のもと、水インフラ事業を通じて持続可能な社会基盤づくりに寄与するとしている。

<プロジェクト概要>
事業概要: 海水淡水化プラント(合計15,000m³/日)、送水網・貯水タンク建設
所在地: カーボベルデ サンティアゴ島
契約先: カーボベルデ上下水道公社
円借款対象額: 152.92億円
資金調達: 国際協力機構(JICA)による円借款

ニュースリリース

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