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カルマー、フォース・ポーツからハイブリッド・ストラドルキャリアを追加受注

・英グランジマス港向けに3台、脱炭素化取り組みを加速

カルマー(Kalmar):2025年11月12日

フィンランドの港湾荷役大手カルマー(Kalmar)は11月12日、英フォース・ポーツ・グループ(Forth Ports Group)から、ハイブリッド式ストラドルキャリア3台を追加受注したと発表した。今回の大型案件は2025年第4四半期の受注に計上され、納入は2026年第2四半期に完了する予定。

フォース・ポーツ・グループのグランジマス港(Forth Ports Grangemouth)は、年間900万トンの貨物を扱うスコットランド最大の港湾で、コンテナ、液体貨物、一般貨物などを広く取り扱っている。取扱品目には食品・飲料、機械、燃料、鋼材、木材、紙、さらに石油・ガス産業向け設備などが含まれる。

今回納入される3台の新型ハイブリッド機は、フォース・ポーツが2025年初頭にロンドン・コンテナ・ターミナル向けに導入した6台と同仕様。既存機に続く「大型リピート注文」となった。

ハイブリッド式ストラドルキャリアは、従来のディーゼル機に比べて燃料消費とCO₂排出量を大幅に削減でき、騒音も低減できる点が特徴。フォース・ポーツは同社のネットゼロ目標達成に向けた取り組みの一環として、低排出技術への投資を進めている。

フォース・ポーツのスコットランド地域ディレクター、デレク・ノックス(Derek Knox)氏は次のように述べている。
「現在使用しているカルマー製ストラドルキャリアは高い性能を発揮しており、今回さらに“より環境負荷の少ない技術”への投資を拡大する判断をしました。新しいハイブリッド機は、燃料消費、CO₂排出、そして騒音の削減により、当社のネットゼロ目標達成に確実に寄与します」。

また、カルマーの英国・アイルランド担当カントリーディレクター、ジョエル・ガーモリー(Joel Garmory)氏は、
「今回の大型再受注は、当社のハイブリッド技術に対するフォース・ポーツの高い信頼の表れです。同技術は同等のディーゼル機に比べて最大40%の燃料削減を実現します。短期間に続けて受注できたことを大変嬉しく思います」と述べた。

■ カルマー(Kalmar)について

カルマー(Kalmar)は、持続可能なマテリアルハンドリング機器・サービスのリーディングカンパニーを目指し、港湾・ターミナル、物流センター、製造・重量物流などに向けて幅広い荷役機器をグローバルに提供している。本社はフィンランド・ヘルシンキ、従業員は世界約120カ国で約5,200人。2024年の売上高は約17億ユーロ。

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