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キッツ、データセンター需要に対応しタイに新工場棟建設

・北米市場を中心としたデータセンター向けバルブ需要に対応

キッツ(東京都港区)は11月6日、データセンター分野での事業拡大を目的に、グループ会社のキッツ・タイランド(KITZ (Thailand) Ltd.)アマタ工場敷地内に新工場棟を建設すると発表した。急拡大する北米市場を中心としたデータセンター向けバルブ需要に対応するもので、2026年下期の稼働開始を予定している。

近年、世界各地でデータセンターの建設が進む中、冷却設備などに使用されるバタフライバルブの需要が急伸している。キッツは2025年2月に公表した第2期中期経営計画「SHIN GLOBAL 2027」において、データセンター市場をコア市場の一つに位置づけており、今回の投資はその重点戦略の一環となる。

新工場棟の建設により、同社は生産能力を拡大し、旺盛な需要に迅速に対応できる体制を構築。さらに内製化の推進によるコスト削減も図るとしている。キッツは「中期経営計画および長期ビジョンの達成に向け、データセンター市場での競争力を一層強化していく」としており、今後の生産体制拡充に注目が集まる。

<プロジェクト概要>
所在地:タイ王国チョンブリー県(キッツ・タイランド・アマタ工場敷地内)
生産品目:データセンター向けバタフライバルブ
建屋面積:約4,650平方メートル
総投資額:約1億7,500万バーツ(約8億円、為替1バーツ=4.54円)
稼働開始時期:2026年下期

<会社概要(キッツ・タイランド)>
名称:KITZ (Thailand) Ltd.(キッツ・タイランド・リミテッド)
所在地:426 Moo 17, Debaratana Road, T.Bang Sao Thong, A. Bang Sao Thong, Samut Prakan 10570, Thailand
代表者:川手和人
設立:1988年9月
資本金:5億300万バーツ
出資比率:キッツ 92%
事業内容:青銅・黄銅製バルブおよびバタフライバルブの製造・販売

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