・総出力13万kW、2032年度運開予定 アンモニア混焼にも対応
IHIは11月7日、沖縄電力から、牧港火力発電所(沖縄県浦添市)における新規電源建設プロジェクト向けに、総出力約13万kWのガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)発電設備の建設工事を受注したと発表した。2032年度の運転開始を予定している。
今回納入される発電設備は、環境負荷の少ない天然ガスを主燃料とし、高効率発電を実現する最新システムを採用。特筆すべきは、将来的にアンモニアなどの脱炭素燃料への転換が可能な仕様となっている点で、ゼロエミッション火力発電へのトランジションを見据えた設計が施されている。
GTCC発電は、カーボンニュートラル社会への移行期において、電力安定供給と環境性能を両立する重要なトランジション電源として位置づけられている。IHIは長年培ってきたガスタービン技術とプラントエンジニアリングの知見を活かし、同時にプロジェクトの遂行にあたる。
同社はまた、クリーンアンモニア燃料の製造から輸送・貯蔵、利活用に至るバリューチェーン構築も並行して推進しており、総合的なエネルギートランジション戦略を展開する方針だ。
<プロジェクト概要>
・立地:沖縄電力牧港火力発電所構内
・発電方式:ガスタービンコンバインドサイクル
・出力:発電端約13万kW×1基
・燃料:天然ガス(将来的にアンモニア等への転換対応)
・運開予定:2032年度