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パーカー・ハネフィン、26年度第1四半期売上は51億ドルで過去最高、航空宇宙と産業機器が牽引

パーカー・ハネフィン(Parker Hannifin Corporation):2025年11月6日

モーション&コントロール技術の世界的リーダーであるパーカー・ハネフィン(Parker Hannifin Corporation、本社:米国オハイオ州クリーブランド、NYSE:PH)は11月6日、2026年度第1四半期(2025年7~9月期)の決算を発表した。売上高、営業利益率、1株当たり利益(EPS)など主要指標が過去最高を更新し、通期見通しを上方修正した。

同四半期の売上高は前年同期比5%増の51億ドルと過去最高を記録。純利益は16%増の8億800万ドル、調整後純利益は14%増の9億2,700万ドルとなった。EPS(1株当たり利益)は18%増の6.29ドル、調整後EPSは過去最高の7.22ドル(16%増)。セグメント営業利益率は24.2%(前年同期比1.6ポイント増)、調整後では27.4%(同1.7ポイント増)に上昇した。営業キャッシュフローは7億8,200万ドル(売上高比15.4%)に達し、自社株を4億7,500万ドル分取得した。

ジェニー・パーメンティア(Jenny Parmentier)会長兼CEOは、「当社のグローバルチームが過去最高の売上高、営業利益率、EPS、キャッシュフローを達成した。これはビジネスシステム『The Win Strategy™』を軸にしたオペレーショナル・エクセレンスの成果である」と述べた。また、「航空宇宙分野の堅調な需要と産業部門の回復が寄与し、受注も高水準を維持している」として、通期見通しを上方修正した。

■2026年度通期見通し(2026年6月期)

同社はカーティス社(Curtis)の買収効果を反映し、通期見通しを以下の通り引き上げた。
• 売上高成長率:4.0〜7.0%(中間値で有機成長約4%、買収効果約1%、売却影響▲1%、為替効果+1.5%)
• セグメント営業利益率:23.6〜24.0%(調整後26.8〜27.2%)
• EPS(1株当たり利益):25.53〜26.33ドル(調整後29.60〜30.40ドル)

■セグメント別動向

・多角化された産業セグメント部門
産業用機器、航空宇宙・防衛、オフハイウェイ分野の回復により有機的成長がプラスに転じた。調整後セグメント営業利益率は過去最高を更新。受注は前年同期比3%増。

・国際事業(International)
売上高および調整後セグメント営業利益率がともに過去最高を記録。有機的成長率はAPAC(アジア太平洋)+6%、EMEA(欧州・中東・アフリカ)▲3%、ラテンアメリカ横ばい。受注は全体で6%増加。

・航空宇宙システム部門
民間航空機OEM向け需要とアフターマーケットの堅調な需要により、売上高・調整後営業利益率ともに過去最高を達成。広範な分野で受注も堅調に推移した。

■受注動向

全事業セグメントで受注率が前年同期比8%増となり、全社受注残は過去最高の113億ドルに達した。

■企業概要
パーカー・ハネフィン(Parker Hannifin Corporation)は、モーション&コントロール技術の分野で世界をリードする米フォーチュン250企業。100年以上にわたり、航空宇宙、産業機械、モバイル機器など多様な分野で技術革新を支えている。
公式サイト:www.parker.com

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