・1株当たり利益は3.04ドル、調整後EPSは3.20ドル
調整後純利益は2億660万ドル、調整後EPSは3.20ドルで、前年同期の調整後純利益1億9,250万ドル、調整後EPS2.93ドルを上回った。なお、今期のEPSには、複数年にわたる米国連邦所得税監査の解決による0.30ドルの利益が含まれている。
売上高は26億9,000万ドルで、前年同期比5,280万ドル減(1.9%減)となった。これは主にアクセス(Access:高所作業)部門の販売減少によるものだが、ボケーショナル(Vocational:職業訓練)部門とトランスポート(Transport:輸送)部門の販売増加が一部相殺した。
営業利益は2億6,040万ドル(売上高営業利益率9.7%)で、前年同期の2億6,620万ドル(同9.7%)から2.2%減少した。調整後営業利益は2億7,430万ドル(同10.2%)で、前年同期の2億8,250万ドル(同10.3%)から2.9%減少した。
同社のジョン・ファイファー(John Pfeifer)社長兼最高経営責任者(CEO)は、「オシュコシュは厳しい環境下で堅実な第3四半期業績を達成し、調整後EPSは3.20ドル、調整後営業利益率は10.2%となった」と述べた。
■部門別業績
アクセス部門の売上高は11億1,000万ドルで、前年同期比2億5,360万ドル減(18.6%減)となった。北米での販売減少と値引き増加が主因。営業利益は1億1,800万ドル(売上高営業利益率10.6%)で、前年同期の2億790万ドル(同15.2%)から43.2%減少した。
ボケーショナル部門の売上高は9億6,800万ドルで、前年同期比1億5,380万ドル増(18.9%増)となった。生産率の向上による販売増加と価格改善が寄与した。営業利益は1億4,170万ドル(売上高営業利益率14.6%)で、前年同期の9,960万ドル(同12.2%)から42.3%増加した。
トランスポート部門の売上高は5億8,790万ドルで、前年同期比4,750万ドル増(8.8%増)となった。米国郵政公社(USPS)向けの次世代配送車両(NGDV)の生産立ち上がりや、国際市場での戦術車両販売増加が貢献した。営業利益は3,660万ドル(売上高営業利益率6.2%)で、前年同期の1,120万ドル(同2.1%)から226.8%増加した。これには、JLTV関連知的財産の米国政府へのライセンス供与による2,500万ドルの収益が含まれる。
■通期見通しを修正
同社は2025年通期の希薄化後EPSを9.7510.25ドル、調整後EPSを10.5011.00ドルに見通した。これは従来予想の下限から0.50ドルの下方修正となる。売上高は103億~104億ドルを見込んでおり、従来予想の106億ドルから引き下げた。トランスポート部門とアクセス部門での販売減少を見込んでいる。
また、同社取締役会は四半期配当金を普通株式1株当たり0.51ドルとすることを決議した。配当金は11月17日時点の株主に対し、12月1日に支払われる。
ウィスコンシン州に本社を置くオシュコシュ・コーポレーションは、世界中で1万8,000人以上の従業員を擁し、JLG、ピアース(Pierce)、マクニーラス(McNeilus)、オシュコシュ・ディフェンス(Oshkosh Defense)などのブランドで150カ国以上に製品を供給している。