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カナデビア、英国で2件のバイオガスプラントを新たに取得

・InovaがWardleyおよびLower Draytonの施設を買収、欧州で計17拠点体制に

カナデビアは11月4日、同社の100%子会社で、ごみ焼却発電プラントやバイオガスプラントの設計・建設・保守・運営を手がけるカナデビア・イノーバ(Kanadevia Inova AG/スイス)が、英国において新たに2件のバイオガスプラントをPrivilege Financeなど6社の株主から買収したと発表した。

今回取得した施設は、イングランド北部のWardleyおよび中西部のLower Draytonの2件。Wardleyは食品廃棄物を年間最大8万トン処理するプラントで、食品系ごみを原料とするバイオメタンを生成しガス網に供給している。一方のLower Draytonは、農業残渣を中心に、家畜糞尿や作物廃棄物を年間最大6万トン処理できる設備を備える。両施設ともに、英国政府が再生可能エネルギーによる熱導入を促進するために設けた再生可能ヒートインセンティブ(RHI=Renewable Heat Incentive)の認定を受けている。

Inovaが保有するバイオガスプラントは、今回の買収により英国、オランダ、スウェーデン、イタリアの4カ国で合計17施設となった。欧州全体での循環経済・脱炭素化への投資拡大を進める同社にとって、今回の買収は長期成長戦略の重要な一歩と位置づけられている。

カナデビアグループは、ごみ焼却発電プラント分野で世界的なリーディングカンパニーとして知られるほか、バイオガスプラント分野でもトップクラスの実績を有している。今後も、廃棄物の衛生的処理とエネルギー資源としての再利用を通じ、世界各地の脱炭素化に貢献していく方針を示した。

■買収施設概要
<Wardleyプラント>
・所在地:タイン・アンド・ウィア州ゲーツヘッド(イングランド北部)
・処理能力:食品廃棄物80,000トン/年(最大)

<Lower Draytonプラント>
・所在地:スタッフォードシャー州(イングランド中西部)
・処理能力:農業残渣(糞尿・作物廃棄物含む)60,000トン/年(最大)

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