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椿本チエイン、25年4〜9月売上0.5%減の1,356億円

椿本チエインが10月31日に発表した2026年3月期第2四半期(中間期、25年4〜9月)連結決算は、世界経済の不透明感が続く中で堅調な受注を維持したものの、利益面では減益となった。売上高は前年同期比0.5%減の1,356億円となり、わずかに減収。営業利益は12.2%減の83億円、経常利益は9.9%減の101億円、親会社株主に帰属する中間純利益は0.9%減の99億円だった。1株当たり中間純利益(EPS)は99円12銭で、前年同期の94円96銭から微増した。

■ 業績概況

業績の概況としては、米国の関税政策による企業コスト増加や物価上昇が世界経済に影響を与える中、同社は中期経営計画の推進と資本コストを意識した施策に注力。受注高は前年同期比6.6%増の1,467億円と堅調に推移したが、営業利益は減少。販売費及び一般管理費の増加が利益を圧迫した。

■ セグメント別業績

セグメント別では、チェーン事業が米州や欧州などで販売を伸ばし、売上高は481億円(前年同期比3.7%増)となったが、営業利益は69億円で4.5%減。モーションコントロール事業は売上高116億円(4.1%増)、営業利益は4億円で前年同期比190.8%増と大幅増益。モビリティ事業は売上高453億円(1.4%増)、営業利益は45億円で21.4%増と堅調だった。一方、マテハン事業は米州での販売減が響き、売上高は295億円(10.4%減)、営業損失は5億円と赤字幅が拡大。その他事業も減収減益で、営業損失は5億円となった。

■通期の連結業績予想

通期の連結業績予想については、5月に公表した数値から下方修正。売上高は2%減の2,840億円、営業利益は7%減の200億円、経常利益は4%減の220億円、純利益は5%減の190億円とした。EPSは189円15銭となる見込み。修正の背景には、米国の関税影響による輸出減少や市場環境の変化がある。

同社は今後も長期ビジョン「2030年のありたい姿」の実現に向け、中期経営計画の完遂とサステナビリティ活動の推進を掲げている。

椿本チエインの2026年3月期第2四半期決算短信

第2四半期決算決算補足資料

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