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東芝エネルギーシステムズ、大分県で国内最大級の太陽光発電所併設型蓄電池を建設受注

・高い設計・施工技術を生かし、短工期で推進

東芝エネルギーシステムズは11月4日、Sonnedix Power Holdings Limited(ソネディックス)と大阪ガスが共同出資する発電事業会社より、大分県大分市で進められる太陽光発電所併設型蓄電池建設プロジェクトを受注したと発表した。出力約30MW、容量約125MWhの大規模蓄電池を新設する計画で、再生可能エネルギー(再エネ)併設型としては国内最大規模となる。稼働開始は2026年11月を予定している。

同プロジェクトは、発電容量約39MWの既設太陽光発電所(2020年3月運転開始)の敷地内に蓄電池設備を増設するもので、日中に発電した再エネ電力を蓄え、夕方や夜間に放電することで再エネ電力の有効利用を図る。天候などによる出力変動を抑え、電力系統の安定化にも寄与する。

政府が今年2月に閣議決定した「第7次エネルギー基本計画」では、再エネ比率を2040年度に40~50%まで引き上げる目標を掲げており、これに伴い併設型蓄電池の導入が加速するとみられる。東芝エネルギーシステムズはこれまで、大規模太陽光や蓄電池プロジェクトの豊富なEPC(設計・調達・建設)実績を有しており、本件でも発電所と蓄電池間の接続設計や既設設備の改造を含む複合的な工事を短期間で安全に進める計画。

また、同社は蓄電池の系統連系における技術支援も行っており、発電事業者と一般送配電事業者との調整を支援するなど、早期稼働に向けた体制を整備している。再エネ併設型蓄電池の建設受注は同社として初となる。

東芝エネルギーシステムズは今後も、再エネ普及を支える蓄電池関連事業を強化し、高品質なEPCおよび運用・保守サービスを提供していく方針。また、今回の蓄電池を活用し、電力の卸売市場や需給調整市場などで再エネ電力を効率的に取引する「再エネアグリゲーションサービス」事業の拡大にも取り組む。再エネの安定的・効率的な電力システムの構築を通じて、脱炭素社会の実現に貢献していく考え。

<プロジェクト概要>
所在地:大分県大分市
蓄電池定格出力:約30MW
蓄電池定格容量:約125MWh
運転開始予定:2026年11月

既設太陽光発電所:発電容量 約39MW(2020年3月運転開始)

ニュースリリース

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