kikai-news.net

新明和工業、25年4〜9月売上は0.9%減の1,229億6,000万円

・特装車好調、売上は4.0%増の538億7,000万円

新明和工業が10月31日に発表した2026年3月期第2四半期(2025年4〜9月)の連結決算は、売上高1,229億6,000万円と前年同期比で0.9%減少した。営業利益は45億7,000万円で20.0%減、経常利益は40億円で28.2%減、親会社株主に帰属する中間純利益は27億9,000万円で12.3%減となり、減収減益の結果となった。1株当たり中間純利益(EPS)は42円20銭で、前年同期の48円16銭から低下した。

同社は、2030年を見据えた長期経営計画「SG-Vision2030」の中期ステージ「SG-2026」の2年目として、企業価値向上に向けた施策を推進している。国内経済は雇用・所得環境の改善により緩やかな回復を見せているものの、物価高や米国の関税政策などの影響で先行きは依然として不透明な状況が続いている。こうした環境下で、同社の受注高は1,437億2,000万円と前年同期比で0.5%増加し、受注残高も3,383億円と7.9%増加した。製品構成の変化や為替差損の影響が利益面に響いたものの、受注の堅調さが業績を下支えしている。

■ セグメント別業績

セグメント別では、特装車事業が好調で、売上高は538億7,000万円(前年同期比4.0%増)、営業利益は25億7,000万円(同22.4%増)と大幅な増益を記録した。

パーキングシステム事業も売上高224億8,000万円(同6.6%増)、営業利益23億5,000万円(同33.5%増)と堅調に推移した。

一方、産機・環境システム事業は売上高106億9,000万円で前年同期比36.7%減、営業損益は2億2,700万円の赤字となり、前年同期の黒字から転落した。

流体事業は売上高103億2,000万円(同1.7%増)ながら、営業利益は2億8,600万円と前年同期比で44.9%減少した。

航空機事業は売上高181億3,000万円(同16.4%増)と伸長したが、営業利益は9億2,500万円で25.6%減少した。その他事業では、売上高が74億5,000万円(同12.4%減)となったものの、営業利益は5億2,800万円で3.8%増加した。

■ 通期の連結業績予想
通期の連結業績予想については、売上高2,850億円(前期比7.0%増)、営業利益150億円(同7.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益92億円(同2.7%増)と、堅調な見通しを維持している。一方、経常利益は132億円と前回予想から8億円の下方修正が行われ、前期比では2.5%減となる見込みだ。1株当たり当期純利益(EPS)は139円09銭と、前年の135円61銭から微増する見通しである。修正の背景には、為替影響など外部環境の変化があるとみられるが、売上と営業利益の予想は据え置かれており、受注残高の積み上がりが今後の業績を支える構図となっている。

新明和工業の2026年3月期第2四半期決算短信

第2四半期決算説明資料

モバイルバージョンを終了