kikai-news.net

油研工業、JPNを完全子会社化、油圧機器製造のシナジー効果に期待

油研工業は10月28日、JPN(東京都大田区、代表取締役:日沖清弘)の全株式を取得し、完全子会社化したと発表した。

油研工業は2022年度から2030年度を3年ごとの3ステップとした「長期ビジョン~YUKEN GROUP VISION 2030~」および中期経営計画において、成長ドライバー推進の一環としてM&Aを積極的に推進している。将来のマーケット需要に則した製品群の拡大や既存販売網の相互補完などのシナジー効果を重視し、持続的な収益拡大を目指す方針。

今回子会社化したJPNは1977年10月設立。ミニ油圧シリンダや医療機器用油圧シリンダなどの油圧機器製造を主力事業としており、資本金は3,980万円。油圧機器製造という事業の親和性から、油研工業のM&A戦略と合致すると判断された。

JPNの2025年6月期の業績は、売上高4億4,200万円、営業利益900万円、経常利益400万円、当期純利益400万円。総資産は4億8,600万円、純資産は1億4,100万円となっている。

油研工業は10月16日に株式譲渡契約を締結し、10月28日付で全株式76,767株を取得した。取得価額は非開示。同社は今回の株式取得による2026年3月期の連結業績への影響は軽微としている。

油圧機器業界では、建設機械や産業機械向けの需要のほか、医療機器分野など新たな用途開発も進んでおり、今回の子会社化により製品ラインナップの拡充と事業基盤の強化が期待される。​​​​​​​​​​​​​​​​

ニュースリリース

モバイルバージョンを終了