・都市インフラを一元制御し、住みやすい都市づくりを支援
横河電機は10月30日、サウジアラビアの国家プロジェクト「グリーン・リヤド」において、首都リヤドのインフラを統合管理する指揮制御システムを受注したと発表した。現地子会社のヨコガワ・サウジアラビアが、リヤド市王立委員会からメイン指揮制御センターおよび関連システム・サービスを含む一式を受注したもので、同社の先進的なデジタルソリューションが都市レベルの統合監視を担う。
横河電機は本プロジェクトで、OpreX™ Collaborative Information Server(統合情報サーバ)とOpreX Intelligent Manufacturing Hubを中核とした統合プラットフォームを構築。環境モニタリングセンサー、天候データ、運用データベースなど都市インフラ関連の多様な情報を一元化し、リアルタイム監視や予測分析を可能にする。これにより、水資源管理、灌漑、照明システムの最適化を実現し、都市運用の効率化を支援する。さらに、将来的な設備拡張や首都全域のインフラ統合にも柔軟に対応できる設計となっている。
横河電機の代表執行役社長・重野邦正氏は、「このような大規模な都市変革プロジェクトに貢献できることを誇りに思います。本プロジェクトは、個別のシステムを連携させて新たな価値を生み出すという当社の『System of Systems(SoS)』の理念を体現するものです。今後もグローバルで同様の都市プロジェクトに貢献していきます」と述べている。
「グリーン・リヤド」プロジェクトは、環境・経済・社会の三側面から持続可能な都市を目指す国家的取り組みであり、横河電機のシステムはその中核的なインフラ管理を担う役割を果たすこととなる。