・国内外合計で9,504千台、前年度比4.6%増に
一般社団法人日本陸用内燃機関協会(陸内協)は10月1日、2025年度(令和7年度)の陸用内燃機関生産・輸出の中間見通しを発表した。エンジンメーカー16社を対象に7月中旬から9月上旬にかけて実施したアンケート調査の結果をまとめたもの。
それによると、25年度の国内外合計生産台数は9,504千台(前年度比104.6%)と4年ぶりにプラスに転じる見通し。ただし、1千万台割れは3年連続となる。
24年度実績は9,090千台(同98.3%)と3年連続のマイナスとなった。物価高騰の影響で需要が低迷し、在庫過多の状態が続いたことが響いた。
25年度は、ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢、米国の通商政策などによる先行き不透明感から需要低迷が続く一方、在庫過多の状態が徐々に解消されることや、北米での経済対策、欧州景気の底打ちなども見込まれている。
機関別では、国内生産がガソリン機関1,479千台(同113.3%)、ディーゼル機関1,308千台(同99.2%)、ガス機関95千台(同97.2%)で、合計2,883千台(同105.9%)と4年ぶりのプラス。海外生産は全機関でプラスとなり、6,622千台(同104.0%)と2年連続の増加となる見通し。
海外生産比率は全体で69.7%と、前年度比0.4ポイント減となる。ガソリン機関は80.7%(1.4ポイント減)、ディーゼル機関は24.7%(1.7ポイント増)、ガス機関は6.1%(2.6ポイント増)。
輸出は1,072千台(同95.1%)と前年度を下回る見通し。24年度実績は1,127千台(同82.3%)だった。
4月時点の当初見通しと比較すると、24年度実績は116千台の下方修正となったが、25年度中間見通しは2千台のマイナスにとどまり、大きな変化は見られなかった。
同協会では、年2回(2月と8月)、生産・輸出見通し調査を実施している。
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