・清掃作業を省力化し業務効率を向上
新明和工業は10月29日、積荷搬送装置付運搬車「スライドデッキ」向けの新オプションとして、「シート式残量低減装置」を発売した。積荷残量を90%以上低減し、清掃作業の負担軽減と作業時間の短縮に寄与する。
今回発売されたシート式残量低減装置は、荷台前壁に格納されたシートが積荷とともに床面を移動する構造で、従来は排出しきれなかった残量を大幅に削減する。これにより、スコップなどを使って手作業で残荷を降ろす必要がほぼなくなり、省力化と作業効率化を実現した。
さらに、排出後に後方へ移動したシートは電動ウインチで自動巻き取りされ、ボタン1つで前壁に格納される。荷台への昇降作業を省き、安全性と操作性を両立した設計となっている。ウインチには過負荷自動停止機能も備わり、引っ掛かりなどによる損傷を防止する安全機構を採用した。
同装置はスライドデッキセミトレーラ向けで、荷台内法長さ9,500~13,700mm、幅2,300mm、高さ1,450mm以上に対応。ウインチによる巻き取り時間は約27~40秒(条件により変動)で、木質バイオマスや発電燃料、産業廃棄物などの軽比重物に適している。
新明和工業は、積荷搬送装置付運搬車を開発から製造まで一貫して行う国内唯一のメーカー。今後も市場ニーズに応じた機構改良や新製品の投入を進め、物流・環境分野での製品ラインアップ拡充を図るとしている。
(参考)
主な積荷:木材チップ、おがくず、バーク、パームヤシ殻、固形燃料(RPF)、廃プラスチック、タイヤチップなど。