三菱マテリアルは10月22日、連結子会社である三菱マテリアルハードメタル(岐阜県安八郡神戸町)が、10月16日、タイ製造拠点のOTEC(Thailand)Co., Ltd.(プラナコーンシーアユタヤ県)で新工場の開所式および初回出荷式を開催したと発表した。鉱山・土木用工具であるビット・ロッドの需要増加に対応するもので、将来的にロッドの製造能力を従来比2倍まで引き上げる。
ロッドは削孔機械が発生するエネルギーをビットに伝達する部材で、細長い形状ながら大きな負荷を受けるため高い剛性が求められる。ビットは鋼製ボディの先端に超硬合金製の刃体を植設した工具で、衝撃力により岩盤を破砕しながら削孔する。
OTEC社は1997年3月設立。三菱マテリアルハードメタルが100%出資し、従業員数は216人(10月1日時点)。鉱山・土木用工具の製造を手がけ、ビットとロッドを主力製品としている。
<新工場概要>
所在地:タイ王国プラナコーンシーアユタヤ県ワンノイ郡
製造:鉱山・土木用工具ロッド
面積:敷地54,400m2、延床11,900m2
<OTEC社概要(2025年10月1日時点)>
会社名:OTEC (Thailand) Co., Ltd.
設立年月:1997年3月
出資者:三菱マテリアルハードメタル株式会社100%
代表者:山本 克
本社所在地:タイ王国プラナコーンシーアユタヤ県、バンパイン郡
従業員数:216名
事業内容:鉱山・土木用工具の製造
主要製品:ビット、ロッド