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徐工(XCMG)、ブラジル大統領と会談—現地研究所設立や投資拡大で協力深化へ

徐工(XCMG) :2025年10月22日

ブラジル市場で10年以上にわたり事業を展開してきた中国の建設機械大手・徐工(XCMG)が、同国との連携をさらに強化する。10月20日(現地時間)、ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領は首都ブラジリアの大統領府で、徐工グループおよび徐工機械の楊東昇董事長(ヤン・ドンション)らと会談を行った。会談にはアルクミン副大統領兼開発・産業・貿易・サービス相、ルイ・コスタ大統領府長官も同席した。

ルーラ大統領は、徐工がブラジルに根を下ろして10年以上の間に挙げた成果を高く評価。とりわけ、現地での産業高度化、省エネ・排出削減、デジタル化推進の取り組みを称賛し、徐工ブラジル銀行の安定した発展にも言及した。さらに、徐工がブラジルに研究所を設立する計画に期待を示し、「徐工が投資をさらに拡大し、両国の経済・文化交流の成功モデルとなることを望む」と述べた。

これに対し楊董事長は、同社がブラジル市場で貿易輸出から現地生産、さらに「スマート化・デジタル化・ネットワーク化」への転換を遂げてきた経緯を説明。「徐工は今後も高付加価値化、知能化、グリーン化、グローバル化、サービス化を推進し、デジタル産業の高度化とグリーン製造の理念を実践する」と述べた。また、地域社会への貢献として「現地人材の育成と社会的責任の遂行を強化し、ブラジルを中心に南米主要国へ事業を広げ、長期的な成長基盤を構築していく」と強調した。

ルーラ大統領は、徐工の「現地密着型経営」と「長期主義」への姿勢を高く評価し、「ブラジルは徐工をはじめとする中国企業のインフラ整備、デジタル経済、グリーン転換への参画を歓迎する」と応じた。

会談は終始友好的な雰囲気の中で行われ、双方は今後、研究開発、金融、人材育成、グリーンマイニングなどの分野で協力を進めることで一致した。

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