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米JLG、農業向け中型テレハンドラー「AG619」を初公開──米国製ならではの堅牢性と操作性を両立

JLG Industries:2025年9月30日

JLG Industries(オシュコシュ・コーポレーション傘下)は、2025年9月30日、米国ウィスコンシン州マディソンで開催された「World Dairy Expo 2025」にて、農業用途に特化した新型中型テレハンドラー「AG619」を初披露した。ブース番号はTM 842および843。

本機は、6,150ポンド(約2,790kg)の最大揚程荷重、19フィート(約5.8m)の揚程高、10フィート1インチ(約3.1m)の前方リーチを備え、干し草の積み上げ、飼料ミキサーへの投入、牛舎清掃、トレーラー牽引など、日常的な農作業に最適化された設計となっている。

■コンパクト設計と高機動性

AG619は、全幅6フィート11インチ(約2.1m)、全高7フィート5インチ(約2.3m)というコンパクトな車体に加え、142インチ(約3.6m)の最小回転半径を実現。狭小な牛舎や倉庫、飼育エリアなどでも高い機動性を発揮する。

動力源にはDeutz製TCD 3.6Lエンジン(100hp)を搭載し、2速ハイドロスタティックトランスミッションとの組み合わせにより、最大時速22mph(約35km/h)の走行性能を確保。油圧出力は24GPM@3,480psiで、高負荷アタッチメントの駆動にも対応する。

■操作性と快適性を両立

オペレーターの快適性にも配慮されており、上位機種と共通のフルサイズキャビンを採用。広い視界と直感的な操作系に加え、エアコンやサスペンションシート(オプション)も選択可能。多機能ジョイスティックにより、アタッチメント操作の精度も向上している。

■さらに、以下のスマート機能を搭載:

■多用途対応と牽引機能

JLG認定の各種アタッチメント(バケット、フォーク、ベールスピア、グラップル等)に対応し、業界初のレシーバーヒッチを標準装備。これにより、農場内でのトレーラー牽引も容易となった。

JLGアグリカルチャー部門のVP兼GMであるBob Nelson氏は、「AG619は、米国製であることに加え、クラス最高の性能と汎用性を備えており、中〜大規模の酪農、飼料ロット、干し草生産、家禽・畜産、混合農業など幅広い現場に最適です」と語る。

■販売情報

AG619は、北米のJLG販売代理店および営業担当者を通じて購入可能。詳細はJLG Agriculture公式サイト(jlgagriculture.com)またはWorld Dairy Expo会場のJLGブースにて。  

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