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農業機械の未来を拓くAI技術──CNHインダストリアルが示す次世代スマート農業の姿

CNHインダストリアル(CNH Industrial):2025年10月9日

バジルドン発、農業分野におけるAI活用が加速する中、CNHインダストリアル(NYSE: CNH)は、180年以上にわたり培ってきた技術力と革新性を武器に、スマート農業の実現に向けた取り組みを強化している。

■AI搭載機器が現場の意思決定を支援

同社が展開するコンバイン、トラクター、スプレーヤーには、AIシステムが搭載されており、走行制御から資材投入の最適化まで、リアルタイムで複雑な判断を下す。これにより、生産性と収量の向上が図られている。

特筆すべきは、機械ビジョンを活用したスプレー自動化技術「SenseApply™」である。必要な箇所にのみ処理を施すことで、除草剤使用量を削減しつつ、作業効率を高めることに成功している。

■専門家が語るAI農業の展望

同社の技術戦略・製品革新部門責任者であるフランチェスカ・プロターノ(Francesca Protano)氏は、「AIは農業をよりスマートに、迅速に、そして持続可能なものへと変革している」と語る。また、パデュー大学のデジタル農業・AI専門家であるデニス・バックマスター(Dennis
Buckmaster)教授も、AIと接続性が農業の未来を形作る鍵であると指摘している。

これらの見解は、同社が発行するサステナビリティレポート「A Sustainable Year」に詳しく掲載されており、AI農業の最前線を知る貴重な資料となっている。

■グローバルブランドと地域密着型技術の融合

CNHインダストリアルは、Case IHやNew Hollandをはじめとするグローバルブランドを通じて、農業機械からデジタル技術まで360度のソリューションを提供。さらに、STEYR(農業用トラクター)、Raven(精密農業・自律システム)、Hemisphere(高精度衛星測位技術)など、地域に根ざしたブランド群が、多様なニーズに応えている。

建設機械分野では、CASEおよびNew Holland Construction Equipmentがフルラインアップを展開し、Eurocomachによる電動ミニ・ミディショベルなど、環境対応型製品の開発も進む。

■企業概要
CNHインダストリアルは、イノベーション・サステナビリティ・生産性を軸に「Breaking New Ground」を掲げる世界的な機械・技術・サービス企業。35,000人以上の従業員が多様性と包摂性を重視した職場環境のもと、顧客の成長と持続可能な社会の構築を支えている。

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