KIONグループ(KION Group):2025年10月8日
■グループ横断で持続可能性体制を強化
今回の最高評価には、グループ全体で進めてきたESG対応の強化や国際認証の取得、環境・労働・倫理・調達の各分野にわたる改善が反映された。グループ傘下のリンダ・マテリアル・ハンドリングEMEA(Linde Material Handling EMEA)およびスティルEMEA(STILL EMEA)も2025年に再びプラチナ認定を受けており、ブランド横断的な取り組みが成果を上げた形だ。
KIONグループ最高人事・サステナビリティ責任者(CPSO)のヴァレリア・ガルジューロ(Valeria Gargiulo)氏は「プラチナ評価は全ブランドで推進してきたサステナビリティ戦略が正しい方向にあることを証明するもの」と述べ、「知的サプライチェーン分野での革新だけでなく、持続可能な経営においても業界の先頭に立つ」と強調した。
また、サステナビリティ&HSE担当ヴァイスプレジデントのマティアス・ジーバー(Matthias Sieber)氏は「全社員の持続的な努力が評価された結果だ。今後も透明で責任ある企業活動を維持し、一層の改善を重ねていく」とコメントしている。
■エコバディス評価の意義と企業規模
エコバディスの評価は、国際的なCSR基準に基づき、環境、人権・労働、倫理、持続可能な調達の4分野で企業を査定する。調達先や取引先からの信頼指標として世界的に重視されている。
■ KIONグループについて
KIONグループは物流・サプライチェーン分野の大手で、世界100カ国以上で産業車両、倉庫自動化、ソフトウェアおよびAIソリューションを展開。2024年末時点で190万台超の産業車両が稼働しており、従業員数は4万2,000人余り、2024年の売上高は約115億ユーロ。EMEA地域では産業車両販売台数で最大手、また倉庫オートメーション市場でも世界首位クラスの地位にある。