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川崎重工とNTTドコモビジネス、ネットワーク連携型社会基盤構築で戦略的協業

・産業プラットフォーム構築へ―ロボット・モビリティ・インフラの統合運用を目指す

川崎重工業NTTドコモビジネスは10月9日、ロボット、モビリティ、社会インフラのネットワーク連携による新しい社会創造に向けた戦略的協業の覚書を締結したと発表した。両社の強みを組み合わせ、安全・安心で豊かな社会の実現を目指す。

■背景と狙い

少子高齢化に伴う労働人口の減少や環境問題の深刻化を背景に、ロボットやモビリティ、社会インフラがネットワークで相互接続し、協調動作する仕組みの構築が課題解決の鍵となっている。

医療・介護現場での人手不足や警備業務における安全性確保といった課題に対し、ネットワーク接続されたソーシャルロボットがリアルタイムで情報交換することで、単体では実現できない多様なサービスや新たな価値提供が可能になる。

■協業の具体的内容

今回の覚書に基づき、両社は次の4項目に取り組む。
第一に、ロボット、モビリティ、社会インフラなど多様な製品を一元管理・運用できる産業プラットフォームの構築と保守・運用体制の確立。第二に、同プラットフォームを活用したソリューション提供とユースケースの実証。第三に他パートナーとの協業・提携の検討。第四に他の産業プラットフォームとの連携検討を進める。

■両社の強み

川崎重工は、ロボット、モビリティ、社会インフラ分野で豊富な実績と製品開発力を持つ。屋内配送用サービスロボット「FORRO(フォーロ)」や自律走行型サービスロボット「Nyokkey(ニョッキー)」などのソーシャルロボット製品を展開している。

一方、NTTドコモビジネスは、IOWNや5Gなどのネットワーク技術と、AI、セキュリティ分野の先進テクノロジー実装に強みを持つ。同社が推進する「AI-Centric ICTプラットフォーム」構想のもと、AI時代に最適な次世代ICT基盤の実現に取り組んでいる。

■今後の展開

両社は本協業を通じて、多様なパートナーや産業プラットフォームとの連携・提携を拡大し、様々な社会課題の解決を目指す方針。協業による成果は順次発表していく予定だ。

製造業のデジタル化と自動化が加速する中、機械メーカーと通信インフラ企業の戦略的協業は、産業界全体のスマート化を推進する重要な一歩となりそうだ。​​​​​​​​​​​​​​​​

ニュースリリース

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