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米キャタピラー、ミニ油圧ショベル「Cat 303.5 CR」に速度・生産性向上のソフトウェア更新

キャタピラー(Caterpillar)は10月7日、ミニ油圧ショベル「Cat 303.5 CR」に新たなソフトウェア更新を適用し、従来比で最大25%の応答速度(トランジェントスピード)向上と、最大35%の生産性向上を実現したと発表した。

今回のアップデートは、次世代モデル(Next Generation)の初期生産機を含む全モデル(2021年以降)に適用可能で、よりダイナミックな動作制御により、作業中の機体再配置時間を短縮。掘削機の稼働停止時間を減らし、現場での作業効率を高める。

キャタピラーのミニショベル市場担当グレッグ・ウォーリー(Greg Worley)氏は、「最高速度そのものは変わらないが、0からトップスピードに達するまでの立ち上がりが格段に速くなった」とコメントしている。

この更新ソフトは、キャタピラー販売代理店を通じて提供されるほか、機体の操作モニター上でもバージョン確認が可能。10月7~9日に米ケンタッキー州ルイビルで開催される「Utility Exposition」と、10月21~24日の「Equip Exposition」で展示・実演される予定。

■Cat 303.5 CRの主な特長
• 高い吊り上げ性能:最大1,111kgの道路用鋼板を吊り上げ・運搬可能。
• トレンチング性能:スティックステアモードで角度ブレードを高精度に制御。
• 快適な操作環境:密閉・加圧式キャブと調整可能なオペレーター設定。
• 独自の操作システム:「Catスティックステア」ジョイスティックによる走行・クルーズ制御機能。
• 整備性の向上:地上から点検可能なサービス箇所と、チルトアップ式キャブ/キャノピーを採用。
• コンパクトラジアス設計:側方作業時の後方張り出しを抑制し、狭所でも高性能を発揮。

今回のソフトウェア更新は、ミニ油圧ショベルの操作応答性と再配置速度を改善することで、施工現場における効率化を支援するもの。キャタピラーは今後も、ソフトウェアを通じた建機の性能向上を継続的に進めるとしている。

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