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芝浦機械、独LWB Steinl社を子会社化、最終契約を締結

・欧州事業を強化、射出成形機の生産・販売体制を拡充

芝浦機械は10月7日、ドイツの射出成形機メーカーLWB Steinl GmbHの株式80%を取得し、子会社化する最終契約を締結したと発表した。100%子会社のSHIBAURA MACHINE EMEA GmbHを通じて取得する。株式譲渡実行は11月下旬から12月中旬を予定している。

同社は9月26日に基本合意書の締結を発表していた。今回の最終契約締結により、欧州市場における射出成形機事業の強化を本格化させる。

LWB Steinl社はドイツ・アルトドルフに本社を置き、主にゴム加工用のモジュラー式射出成形機を手がける専門メーカー。1962年の創業以来、ゴム・樹脂向け竪型射出成形機の分野で欧州の主要メーカーとしての地位を確立している。年間売上高は約4千万ユーロで、高い技術力とブランド力を誇る。

芝浦機械は現在、2026年度を最終年度とする中期経営計画「中計2026」のもと、事業ポートフォリオの変革を推進中。その一環として欧州市場開拓に注力しており、既存のイタリア子会社に加え、今年5月にドイツ子会社を設立するなど、射出成形機を中心に拡販を図ってきた。

今回の子会社化により、欧州における生産拠点と販売・サービス体制を大幅に強化する。LWB Steinl社の専門技術とブランド力を活かし、欧州市場への本格参入を加速させる方針。

また、芝浦機械グループが先に拡張したインド工場などのリソースを活用し、製品コストの削減やアジア市場向けの拡販にも取り組む計画。グローバルなシナジー効果の創出を目指す。

子会社化後の新社名は「SHIBAURA MACHINE LWB GmbH」となる予定。残り20%の株式は既存株主のPeter Steinl氏(現Managing Director)が保有し、3年後を目途に完全子会社化する計画。

同社は「欧州における事業拡大が見込める」としており、今回の買収を通じて射出成形機事業のグローバル展開をさらに推し進める構え。

契約締結日:2025年10月6日
株式譲渡実行予定:2025年11月下旬~12月中旬

ニュースリリース

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