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米国建設機械市場に再び打撃、鋼材関連の追加関税が業界コストを圧迫—-英調査会社

Off-Highway Research:2025年9月29日

建設機械市場の調査・分析を手がける英Off-Highway Research社は、米国の輸入関税が同国の建設機械市場および製造業に与える影響についての最新レポートを発表した。今回の改訂版では、2025年8月に新たに導入された鋼材派生製品への関税(いわゆる「セクション232関税」)を受け、建設機械本体および部品・アタッチメントへの影響が詳述されている。

同レポートでは、価格上昇の具体的な傾向を分析するとともに、2025年下半期の建設機械販売見通しについても最新情報が盛り込まれている。

Off-Highway Research社のマネージングディレクターであるクリス・スレイト(Chris Sleight)氏は次のようにコメントしている。

「業界はすでに、2025年4月に導入された関税によって大きな打撃を受けていました。輸入業者のみならず、米国内の建設機械メーカーにとってもコスト増は避けられません。今回の追加関税は、さらに一段階上の負担を強いるものです」

特に注目すべきは、鋼材含有率が高い製品に対して一律50%の関税が課される点であり、製品の原産国にかかわらず、従来の通商合意が事実上無効化される状況となっている。

スレイト氏は次のように締めくくった。

「業界全体にとって、コストの急激な上昇は避けられず、これまで以上に打開策の選択肢が限られているのが現状です」

本レポートは、Off-Highway Researchのポータルサイトにて、既存のクライアントは通常のログイン情報で閲覧可能。非クライアントも、所定のフォームに必要事項を入力することでアクセスが可能となっている。

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