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ユングハインリッヒ子会社マガジーノ、自律搬送ロボ「SOTO」をテクノアルピンへ納入

・ユングハインリッヒの物流ソリューション群に統合、2026年3月稼働予定

ユングハインリッヒ(Jungheinrich AG):2025年10月2日

ユングハインリッヒの子会社マガジーノ(Magazino GmbH、独ミュンヘン)は、自律搬送ロボット「SOTO」をイタリアの人工降雪装置大手テクノアルピン(TechnoAlpin S.p.A.)に納入する。納入先は同社のボルツァーノ(Bolzano)工場で、小型荷物用コンテナ(SLC)の倉庫—組立工程間搬送を自動化し、安定した資材供給と工程効率化を実現する。稼働開始は2026年3月が予定されている。

■最大24コンテナを柔軟に搬送

SOTOは最大24コンテナを同時に運搬できる自律走行型ロボットで、可変式グリッパーにより高さ400~1700mmでの荷役に対応するほか、コンテナの90度回転搬送も可能とする。これにより、棚や搬送システムに対して柔軟に荷渡しが行える。搬送距離は約300メートル、30の棚ステーション間を自動運行する。

ERPシステムと連携することで、搬送指示は自動生成され、各コンテナはスキャンにより識別・登録。全搬送工程でリアルタイムの資材トラッキングが行われ、物流の透明性が確保される。

■既存ユングハインリッヒ設備と統合

テクノアルピンのボルツァーノ工場ではすでにユングハインリッヒ製の自動倉庫(AutoVNA)、ラックシステム、マテリアルハンドリング機器を運用中であり、SOTOはこれらとシームレスに統合される。さらにユングハインリッヒのI/Oマネジメントシステムを通じて、防火設備とも連携が図られる。

ユングハインリッヒ・イタリアのモバイルロボット営業プロジェクトマネージャー、フランチェスコ・ダヴォリ(Francesco Davoli)氏は「長年にわたる信頼関係と綿密なプロジェクト計画が導入を可能にした。SOTOは既存インフラに最適化され、資材フロー改善に直結する」と述べている。

■マガジーノについて

マガジーノ(Magazino GmbH)は、環境を認識し自律的に判断するモバイルロボットの開発・製造を手掛ける欧州有数のロボティクス企業。従業員数は約170名で、柔軟な生産物流を実現するシステムを供給している。同社は2023年以降、ユングハインリッヒの完全子会社となっている。

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