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米キャタピラー、北米地域の重機オペレーター選手権で東西の代表を決定

・ヘイデン氏とルクレール氏が決勝進出、2026年3月ラスベガスで世界一を競う

キャタピラー社(Caterpillar Inc.):2025年9月29日

テキサス州アーヴィング発、米キャタピラー社は9月29日、ノースカロライナ州クレイトンの同社研修施設「エドワード・J・ラップ顧客訓練センター」で、北米地域のグローバル・オペレーター・チャレンジ(GOC)準決勝を開催し、東部地域代表にブライアン・ヘイデン氏(メイン州)、西部地域代表にブロック・ルクレール氏(ブリティッシュコロンビア州)が選出されたと発表した。両氏は2026年3月4日にネバダ州ラスベガスで開催される国際建設機械展「CONEXPO-CON/AGG」会場内で行われる世界決勝に進出する。

■米国・カナダから選抜された32名が技能を競う

今回の準決勝には、米国とカナダから選抜された32名の優秀なオペレーターが参加。東部地域と西部地域に分かれ、キャタピラー製建設機械を使用した4種目の競技で技能を競った。

東部地域チャンピオンに輝いたヘイデン氏は、メイン州のヘイデン掘削・溶接社に所属し、ディーラーのミルトン・キャット社を代表して出場。4競技の合計ポイント1,313点(作業時間とペナルティの合計)で優勝を飾った。

同氏は「誇りに思うのは、自分自身のことではなく、仕事に時間と人生を捧げるオペレーターたちに光を当て、彼らの技能を披露できることだ」とコメントした。

一方、西部地域チャンピオンのルクレール氏は、ブリティッシュコロンビア州のクアトロ・コンストラクターズ社に所属し、フィニング・カナダ社を代表して1,540点を獲得。「チーム全体として成し遂げたことは想像を超える興奮だ。全員が素晴らしいスポーツマンシップで取り組んだ。信じられないほど素晴らしい一日で、驚くべき経験だった」と喜びを語った。

実践的な4種目で総合力を評価
競技は同社製機械と最新技術を使用した4種目で構成された。キャタピラー社グローバル・インダストリー・ソリューション・マネージャーのジェイソン・ハーディス氏は「真の技能試験となるよう万全を期した。すべてのオペレーターに平等な勝利のチャンスを与え、才能、根性、パフォーマンスがすべてを決する競技とした」と述べている。

「オーバー・ザ・トップ・チャレンジ」では、コンパクト・トラック・ローダーを使用し、不整地走行から高速積込、マテリアルハンドリングアームでの精密作業まで、アタッチメント交換を含む多段階コースを攻略。「シティ・ストリーツ」では油圧ショベルでマンホール蓋の設置、パイプの挿入、ダンプトラックへの15〜20トンの積込作業を実施した。

「ロード・アンド・ローダー・チャレンジ」ではホイールローダーで資材運搬とフォーク作業によるパイプ輸送を組み合わせた課題に挑戦。「センテニアル・プッシュ・チャレンジ」では、土工機械100年の歴史を記念し、ブルドーザーによるタイヤ押し、パイプ移動、整地、リッパー配置など精密操作を求める内容となった。
記録的な参加数、10月には他地域の準決勝も

今年度は世界各地のキャタピラー・ディーラーによる予選大会が記録的な数に達したという。ハーディス氏は「業界のオペレーターたちの情熱とプライドの真の証だ」と評価している。

10月には欧州、南米、アジア太平洋地域の準決勝が開催され、世界決勝に進出する計9名のオペレーターが決定する予定。優勝者には賞金1万ドル、または同額相当のキャタピラー社施設への2名分旅行が贈られる。

同社の2024年売上高は648億ドルで、建設・鉱山機械の世界最大手メーカー。創業100年を迎え、持続可能な社会の実現と低炭素化への貢献を掲げている。
詳細は同社ウェブサイト(www.cat.com/operatorchallenge)で確認できる。

【東部地域入賞者】
• 2位:アレックス・ブランシェ氏(マキシ・ペイサージュ/トロモント社代表)
• 3位:ロバート・ドネラン氏(C.A.C.インダストリーズ/H.O.ペン社代表)
【西部地域入賞者】
• 2位:クウェンティン・クリフトン氏(エリート・コンストラクション/ウエスタン・ステーツ社代表)
• 3位:キース・スティード氏(ネイティブ・サン・コンストラクション/ワグナー社代表)

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