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CNHインダストリアル、バイオガス活用で持続可能農業を推進

・ニューホランド「T7メタンパワートラクター」仏農家で実証、ディーゼル機並み性能を確認

CNHインダストリアル(CNH Industrial):2025年9月29日

CNHインダストリアル(CNH)は、持続可能な農業に向けた代替燃料ソリューションの開発を加速している。ニューホランド(New Holland)ブランドが投入した「T7メタンパワートラクター」は、従来のディーゼル機に匹敵する性能を備えた画期的モデルとして注目されている。

フランス・ドメシー=シュル=キュールでバイオメタン生産に取り組む農業者クリストフ・ルソー氏が同機を試験導入した結果、ディーゼル機と「全く同等の性能を発揮した」と評価した。搭載タンクは657リットル(米国換算173ガロン)のガスを貯蔵可能で、サイレージ作業など繁忙期でも8時間連続稼働を実現する。

CNHはバイオガス分野の先駆的企業として、英ベナマン(Bennamann)への出資も行っている。同社は牛ふんを燃料化する小型消化装置や農場内燃料供給ステーションを開発し、農業者のエネルギー自立を支援している。今回のルソー氏の事例は、再生可能エネルギーが農業の生産性と持続可能性を両立させる実例として位置づけられる。

■CNHインダストリアルについて
CNHインダストリアル(NYSE: CNH)は、農業機械・建設機械を中核とするグローバル機械メーカー。主力ブランドはケースIH(Case IH)、ニューホランド(New Holland)、CASE建設機械、ニューホランド建設機械で、農業から建設分野まで360°のソリューションを提供している。さらに、STEYR(農業用トラクター)、Raven(デジタル農業・自律走行技術)、Hemisphere(高精度衛星測位技術)、Flexi-Coil(土地改良・播種機械)、Miller(散布機械)、Eurocomach(小型建機・電動建機)などのブランドを展開。

従業員数は世界で3万5千人を超え、200年以上にわたり革新を続ける同社は、持続可能性・生産性・顧客効率の向上を軸に「Breaking New Ground」を掲げている。

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