・成形加工の高精度化を支援する可搬型モニタリングシステム
ムラテックメカトロニクス(滋賀県蒲生郡)は、成形加工機に搭載されたセンサデータの収集・分析・指示出しを一元的に行えるモニタリングシステム「Muratec Molding Monitor(MMM)」のハンドキャリータイプを、10月1日より販売開始した。価格は300万円(税別)。
MMMは、成形加工品の試作や量産立ち上げ時において、加工機の設定値と実測値の乖離を把握するための支援ツールとして、すでに高い評価を得ている。今回発売されるハンドキャリータイプは、パネルPCとセンサアンプを専用ケースに一体化することで、複数の加工機や工場間での持ち運びを容易にした。従来課題となっていた接続作業も、端子台の採用により大幅に簡素化されている。
さらに、MMMは多様なセンサメーカーのアンプに対応し、計測データの一元管理を可能にするほか、機械学習機能を搭載。クラウドを介さずローカル環境で加工品の良否判定が行える点も、セキュリティや応答性の面で注目される。
ユーザーインターフェイスは直感的な操作性を重視し、アイコンや色分け、レイアウトによって機能を視覚的に把握できる設計となっている。
高精度成形加工の現場において、データドリブンな品質管理のニーズが高まる中、MMMハンドキャリータイプは、柔軟な運用と効率的なデータ活用を両立するソリューションとして期待される。
■価格と発売時期:
システム価格:300万円(税別)
発売時期:2025年10月1日より発売開始(出荷開始10月上旬)
詳細は、ニュースリリース