・Fortescue社との240トン級電動鉱山ダンプトラック150~200台の供給契約
XCMG(徐工):2025年9月26日
■戦略的パートナーシップの拡大
9月26日、国連総会開催期間中にニューヨークで正式発表されたこの契約は、両社の長期的な戦略的パートナーシップを示すもの。北京で行われた調印式では、徐工集団・徐工機械の楊東昇董事長とフォーテスキュー社のアンドリュー・フォレスト執行董事長が契約書に署名した。
納期は2028年から2030年の期間で、供給される車両はフォーテスキュー社の240トン級純電動鉱山ダンプトラック車両群の約半数を占める見込みで、同社の鉄鉱石採掘事業に投入される予定。
■グリーン転換への対応
この大型契約の背景には、世界の鉱業界で進むグリーン革命がある。フォーテスキュー社は業界に先駆けて2030年までの完全脱炭素目標を掲げており、鉄鉱石操業における化石燃料の使用を完全に撤廃する計画を推進している。同社の2030年陸上運営ゼロカーボン排出目標の実現に、徐工の電動鉱山機械が重要な役割を果たすことになる。
徐工集団は「人工知能+鉱山機械」分野に注力し、地上・地下全工法に対応した包括的なゼロカーボン・スマート鉱山ソリューションを提供している。同社の技術力と実績が、世界的鉱業企業からの高い評価を得た結果と言える。
■継続的な協力関係の発展
両社の協力は今回が初回ではない。昨年11月の上海宝馬展(bauma CHINA)において、徐工はフォーテスキュー社との間で電動鉱山機械の契約を締結しており、当時も中国の電動鉱山機械輸出記録を更新していた。
今回の戦略的協力協定は、単なる規模の拡大にとどまらず、徐工のグリーン鉱山分野における技術革新力に対する世界的鉱業大手企業からの高い評価と信頼を示している。
■業界への影響と今後の展望
徐工は中国国内では華能伊敏鉱の世界初スマート鉱山プロジェクトを手がけ、海外ではアフリカ、ヨーロッパ、南北アメリカの鉱山地域で実績を積み重ねている。また、「2025年鉱業脱炭素大賞」を受賞し、世界の露天掘り鉱山設備製造企業上位4社に選出されるなど、業界での地位を確立している。
この大型契約は、中国の鉱山機械メーカーが世界市場で技術力と信頼性を認められた象徴的な成果であり、今後の世界鉱業界のグリーン転換において中国企業が果たす役割の重要性を物語っている。両社は今後も緑色低炭素技術と新エネルギー産業の発展を共同で探求し、地球環境問題への対応を進めていく方針。