・製造×IT×人材の融合で企業価値向上を目指す成長戦略の一環
プラスチック成形機及びリサイクル装置の製造販売を主力とするプラコー(さいたま市岩槻区)は9月29日、PBB(東京都港区、代表取締役社長 山下保美)を株式交換により完全子会社化することを決議したと発表した。株式交換契約は同日締結され、効力発生日は2025年10月20日を予定している。
本株式交換は会社法第796条第2項に基づく簡易株式交換であり、プラコーは完全親会社、PBB社は完全子会社となる。株式交換比率は1株のPBB社株式に対し、プラコー普通株式60.483株を割り当てる形。これによりプラコーは新たに約24万株を発行する見込みだ。
プラコーグループは、プラスチック成形機(インフレーション成形機、ブロー成形機、リサイクル装置)の機械製造事業を柱に、AI・IoT・ロボティクス対応の製造業DX基盤構築に注力。2024年12月にシステム開発やSE人材派遣の株式会社クラウドサービスを子会社化し、デジタル領域への本格参入を果たしている。
PBB社は1998年創業の人材サービス企業で、一般事務派遣、人材紹介、SES事業を中心に多様な業界にサービス提供。今回の完全子会社化により、プラコーは「製造×IT×人材」の統合的価値提供を可能とし、製造業の省力化・自動化を支える高付加価値サービスの展開とともに、人材分野での顧客基盤共有やノウハウ統合など相乗効果を目指す。
経済環境の変化と生成AIの進展により企業のDX推進と人材確保の重要性が高まるなか、今回の戦略的な子会社化はプラコーの成長加速に寄与するとみられている。2026年3月期連結業績への影響は現在精査中である。