・国内外のプラスチック成形・リサイクル機器市場で競争力強化へ
プラコー(さいたま市岩槻区)は9月29日、中国プラスチック成形機市場でトップクラスの売上高を誇る上海金緯机械制造有限公司傘下の常州大雲環保科技有限公司(所在地:江蘇省常州市)と、プラスチック成形機及びリサイクル機器の普及を目的とした合弁会社設立に関する基本合意契約を締結したことを発表した。
今回の合弁会社設立は、両社の強みを活かした新会社を設立し、国内市場のみならずグローバル市場での競争力強化を目指すもの。新会社の商号は「株式会社PLACO&JWELL」とし、2025年12月設立、資本金9,900万円、所在地はプラコー本社と同じくさいたま市岩槻区笹久保新田に置かれる。出資比率はプラコー51%、常州大雲環保科技有限公司49%となる予定だ。
新会社はプラスチック成形機およびリサイクル機器の販売を主な事業内容とする。業績の見通しについては現時点で未確定とし、今後の事業展開により開示を進める。
合弁相手である常州大雲環保科技有限公司は、2017年設立のリサイクル機器やプラスチック成形機をはじめ、ゴム成形機、電工機械設備、乾燥設備、紡織専門設備、金型の研究開発・加工・組立・販売を手掛ける企業。直近3年間の決算では売上高はおおむね12億円程度、営業利益も安定して推移している(1人民元=20.87円換算)。
一方、プラコーは1960年設立、プラスチック成形機、リサイクル機器の製造販売を中心にシステム開発やSE人材派遣まで幅広く事業展開。拠点はさいたま市にあり、資本金は819百万円である。
今回の合弁会社設立により、両社は市場規模の拡大と技術普及を加速させ、競争激化する業界における競争力向上を図る。新会社の稼働開始と事業拡大に向け注目が集まる。なお、本件がプラコーの2026年3月期連結業績に与える影響は未確定である。