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ドイツ機械工業連盟(VDMA)、EU-インドネシア包括的経済連携協定締結を高く評価

ドイツ機械工業連盟(VDMA):2025年9月23日

欧州連合(EU)とインドネシアの包括的経済連携協定(CEPA)交渉が妥結したことを受け、ドイツ機械工業連盟(VDMA)のティロ・ブロットマン会長は、この協定が欧州の機械・プラント建設業界にとって「画期的な成果」になると評価した。

ブロットマン会長は、「この包括的経済連携協定は、既存の貿易障壁を撤廃し、この将来性豊かな市場へのアクセス改善の機会を提供する」と述べ、協定の意義を強調した。

■中国メーカーとの競争激化に対応

同会長は、特に中国メーカーが強い影響力を持つ環境において、関税および貿易障壁の撤廃によってのみ市場シェアの回復が可能であると指摘。また、EU・インドネシア双方が米国の関税措置の影響を強く受けている現状も挙げ、自由貿易協定の重要性を訴えた。

「関税と貿易障壁の撤廃によってのみ、市場シェアを取り戻すことができる。特に中国メーカーが強い影響力を持つ環境においてはなおさらだ。加えて、両当事者とも米国の関税措置に大きく影響を受けている」とブロットマン氏は説明した。

■迅速な承認と更なる交渉推進を要求

VDMAは、EU理事会および欧州議会に対し、インドネシアとの貿易協定に可能な限り迅速に同意するよう要求している。同氏は「輸出志向の加盟企業がこのような協定の恩恵を受けるためには、迅速な承認が不可欠だ」と述べた。

さらに、欧州委員会に対しては、他国との自由貿易交渉を積極的に推進するよう求めており、特にインド、タイ、マレーシアとの協定締結に向けた取り組みの重要性を強調した。

■業界への影響と今後の展望

今回の協定締結により、欧州の機械・プラント建設業界は、人口約2億7千万人を抱えるインドネシア市場での競争力強化が期待される。特に、インフラ整備や工業化が進む東南アジア地域において、ドイツを中心とする欧州メーカーの技術力を活かした事業展開の可能性が広がる。

CEPA発効により、機械類の輸出における関税負担軽減や、技術サービス提供に関する規制緩和などが実現すれば、欧州企業のアジア市場における競争力向上に大きく寄与すると予想される。

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