・運用効率向上を目指し2台を納入予定
コネクレーンズ (Konecranes):2025年9月26日
アラバマ州モンゴメリー(Montgomery, Alabama)発 – マテリアルハンドリング機器大手のコネクレーンズは、アラバマ港湾公社からモンゴメリーに建設予定の新しいインターモーダル施設向けに、ラバータイヤ式ガントリークレーン(RTG)2台を受注したと発表した。同社は2025年第3四半期に受注を獲得し、2026年第4四半期の納入を予定している。
同社が納入するRTGには、コンテナの振れを防ぐアクティブ・ロード・コントロール機能に加え、運用の安全性向上、高速化、自動化対応を実現するコネクレーンズ・スマート・フィーチャーズを搭載する。オート・ステアリング、オート・ポジショニング、オートTOSレポーティング機能により、ターミナル運用システム(TOS)とシームレスに連携し、効率的な運用と正確なコンテナ配置を実現。さらに、スタック衝突防止機能とオート・パス最適化機能が安全性とヤード効率を向上させ、オート・トラック・ガイダンス機能により、トラックドライバーの正確なコンテナ受け渡し作業を支援する。
コネクレーンズとアラバマ港湾公社との関係は2001年のゴットワルド・モバイル・ハーバークレーン納入に遡る。同クレーンは現在もコンテナ・一般貨物の荷役で稼働を続けており、今回のRTG受注はアラバマ港湾公社にとって同社製RTGの初導入となる。
アラバマ港湾公社のダグ・オット暫定社長兼CEOは「日々の運用を通じて、コネクレーンズ技術の耐久性と信頼性を実感している。この実績が今回のRTG導入拡大への確信につながった。新クレーンはインターモーダル・ターミナル開設と運用規模拡大において、効率性と荷役能力の基準を確立するだろう」とコメントした。
コネクレーンズ港湾ソリューション部門のアラン・ガルシア米州地域営業部長は「性能と信頼性が重要な案件において、顧客がコネクレーンズを選択することを示している。この野心的なグリーンフィールド・プロジェクトでアラバマ港湾公社を支援できることを誇りに思う」と述べている。
同社によると、この取り組みはコンテナターミナルが段階的に生産性と安全性を向上させる「港湾自動化への道筋」戦略の一環。スマート機能から完全自動化まで、監視運転やリモート運転を含む段階的アプローチにより、自動化の効果を円滑に導入できる。この戦略は全てのコンテナ荷役機器ブランドに適用可能で、完全自動化は最終目標となり得るが、必須ではない。柔軟性が鍵となるとしている。
<企業概要>
コネクレーンズは世界50カ国以上で約1万6,500人の従業員を擁するマテリアルハンドリング・ソリューションの世界的リーダー。2024年のグループ売上高は42億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキに上場(銘柄コード:KCR)。