CNHブランド「New Holland」、国際見本市で革新技術が銀賞2部門受賞

CNHインダストリアル（CNH Industrial ）：2025年9月22日

独ハノーバー発、農業機械大手のCNHブランド「ニューホランド（New Holland）」が、世界最大級の農業機械見本市「アグリテクニカ2025（Agritechnica 2025）」におけるイノベーションアワードで、2つの革新的技術で銀賞を受賞した。受賞したのは、業界初となる「コーンヘッダーオートメーション（Corn Header Automation）」と「フォレージカム（ForageCam ）」。これらの技術は、農業の効率化と生産性向上に大きく貢献するものとして評価された。
授賞式は今年11月にドイツ・ハノーバーで開催されるアグリテクニカの会場で行われる。

CNHのゲリット・マルクス（Gerrit Marx）最高経営責任者（CEO）は、「顧客の事業をより効率的で生産的なものにするためのソリューション提供に注力しており、ニューホランドがこの栄誉ある賞を受賞したことを大変嬉しく思う」とコメント。さらに、「業界屈指の優秀な人材が、革新的な技術を機械にシームレスに統合するために尽力していることを誇りに思う」と述べた。

■受賞技術の概要

＜受賞技術の詳細＞

• Corn Header Automation：
  収穫作業の効率を最大化するAI技術だ。コンバインが圃場を走行する際、AIが様々なヘッダー設定を自動で調整する。これにより、オペレーターの経験レベルを問わず、効率の向上、穀物損失の低減、燃料消費の抑制、そして時間の節約を可能にする。結果として、より多くの高品質な穀物を収穫槽に入れることができる。
• ForageCam ™：
  トウモロコシの収穫に特化したスマート監視システムである。手動での確認作業に代わり、カメラで穀物の流れと破砕された種子の断片を即座に分析。リアルタイムでカーネル破砕スコア（種子の品質を評価する指標）を提供する。トウモロコシ種子の完全な破砕は、サイレージ（家畜の飼料）の品質に不可欠であり、家畜の栄養価を高め、ひいては牛乳や食肉の生産量向上に繋がる。

これらの受賞技術は、CNHがテクノロジー開発において「農家にとって最も有用なものは何か」という強い信念を持ち、変化する業界の動向に適応し続けていることを示している。

■CNH Industrialについて
CNH Industrial（NYSE: CNH）は、イノベーション、サステナビリティ、生産性を軸に、世界の農業・建設機械市場を牽引する企業だ。
同社は、グローバルブランドの「ケースIH」「ニューホランド」（農業機械）、「CASE」「ニューホランド・コンストラクション・イクイップメント」（建設機械）に加え、地域ブランドとして「STEYR」「Raven」「Hemisphere」「Flexi-Coil」「Miller」「Eurocomach」を展開。世界3万5,000人以上の従業員を擁し、2世紀以上にわたる歴史の中で、各分野のパイオニアとして顧客の成功を後押ししている。

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