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ボッシュ・レックスロスとハイドラフォース、Agritechnica 2025で次世代コンパクト油圧技術を発表

・農業機械の未来を拓くモジュール式油圧ソリューション

ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth):2025年9月25日

ドイツ・ハノーバーで2025年11月に開催される世界最大級の農業機械展示会「Agritechnica 2025」において、ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth)とその子会社ハイドラフォース(HydraForce)は、農業機械の高度化・多様化に対応するモジュール式コンパクト油圧ソリューションを共同で発表する。

両社の製品ポートフォリオを融合することで、油圧・電気油圧・電子制御を統合したハイブリッドアーキテクチャの設計が可能となり、OEM(相手先ブランド製造)メーカーは用途や地域ニーズに応じた柔軟なシステム構築が実現できる。

■柔軟性が戦略資産に
ボッシュ・レックスロスとハイドラフォースの統合アプローチにより、OEMはシンプルな構成から高度な接続型アーキテクチャまで段階的にシステム複雑度を定義可能。地域ごとの規制、自動化レベル、デジタル化戦略に応じたスケーラブルな機械プラットフォーム開発が加速する。

■主な新製品ラインアップ

・EDG-OBE コンパクト方向制御弁
収穫機や農業用アタッチメントなどの狭小スペース向けに設計された高精度油圧弁。内蔵電子制御によりスプール制御の精度向上、配線の簡素化、プラグ&プレイ対応を実現。

・EDH-OBE コンパクト方向制御弁
高流量対応かつ構成自由度が高く、自走式農業機械や高度なアタッチメントに最適。ショック防止・キャビテーション防止弁、手動操作、局所圧力制御、LSA/LSB対応など多彩なオプションを備える。PID制御やCAN通信にも対応。

・TS90-G34L 比例圧力制御弁
ハイドラフォース(HydraForce)が特許を取得した本製品は、複数クラッチを備えたパワーシフトトランスミッションの効率化に貢献。従来比で最大75%のパイロット流量削減により、小型ポンプの採用、エネルギー消費の低減、運用コストの削減を可能にする。年間エネルギー削減率は最大90%に達し、CO₂排出量の大幅削減にも寄与。

・HF-Impulse 2.0 ソフトウェア開発・設定ツール
ExDRコントローラー向けの開発支援ツール。グラフィカル/テキストベースの両方に対応し、複雑な制御ロジックを簡潔に構築可能。開発・検証期間の短縮と量産化の迅速化を支援。

■次世代農業機械の設計を支える統合型油圧プラットフォーム
ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth)とハイドラフォース(HydraForce)は、互換性・拡張性・将来性を兼ね備えたモジュール式油圧ソリューションを通じて、OEM各社の製品開発を支援。基本機能から次世代自動化まで、あらゆるカテゴリの農業機械に対応するスケーラブルな選択肢を提供する。

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