・コンパクト設計で柔軟性と生産性を大幅向上
ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth):2025年9月25日
■大幅な小型軽量化を実現
新製品は、特許取得済みの設計により従来品のMCR3と比較して部品数を約25%削減、全長を最大30%短縮することに成功した。この技術革新により設置スペースの削減と機械の重心低下を同時に達成している。
性能面では、起動効率を最大9%向上させ、オプションで定格圧力470bar、最高速度を25%向上させることで、システムコストと総所有コストの削減に貢献する。
■農業分野の変革に対応
急速な変化を遂げる農業分野において、収量向上、持続可能性の強化、インテリジェント自動化の統合が求められている。ボッシュレックスロスは、これらの要求に応えるため、デジタル制御を備えたMPR Performanceシリーズを開発。より小型で効率的なパッケージでより大きな動力を提供する。
複雑な冷却ソリューションの必要性を最小限に抑えることで、MPRは妥協なく性能を向上させ、生産性の向上、運用コストの削減、次世代機械の設計柔軟性の向上を実現している。
■設計柔軟性を追求した構成オプション
MPRは設定可能なオプションにより、比類のない設計柔軟性を提供する。このフレームサイズでは初となるアキシャルポーティングとラメラディスクブレーキを備えたラジアルピストンモーターとして、新たな車両設計の可能性を切り開く。
適応可能なシャフト構成により変種管理を合理化し、標準化されたインターフェースにより、特に農業分野の変革に焦点を当てた容易な統合を保証している。
■BODASシリーズとの連携でシステム統合を強化
BODAS-driveとの連携により、ボッシュレックスロスはeDAソフトウェアによる静油圧走行駆動制御のための即座に使用可能でスケーラブルなソリューションを提示する。この革新的なアプローチは、油圧システムの精密な電子管理により性能と効率を向上させる。
■今後の展開予定
2025年春のRexroth MPRシリーズ公式発表後、今後数ヶ月間でさらなるポートフォリオ拡張が計画されている。2速機能や各種取付構成を含む追加機能により、汎用性と適用範囲の拡大を図る予定だ。
新型MPR Performanceラジアルピストンモーターは、2025年アグリテクニカ システム&コンポーネント賞の最終候補に選出されている。
<製品の主な特長>
- コンパクト設計による高い柔軟性
- 性能向上による生産性の増大
- ボッシュ・レックスロスBODASシリーズとのシームレスなシステム統合
- カスタマイズソリューション向け柔軟な構成オプション