kikai-news.net

川崎重工、舵取機「Unified-Edition」をJMU建造の大型コンテナ船向けに納入

・操舵装置のパッケージ化で造船現場の業務効率を革新—

川崎重工業は9月25日、2024年に市場投入したコントロールボックス付き舵取機「Unified-Edition」を、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)が建造する8,900TEU型コンテナ船に納入したと発表した。JMUは同型船を連続建造する計画であり、全船に本製品が搭載される見通し。

「Unified-Edition」は、従来複数メーカーの機器で構成されていた操舵装置を、舵取機とコントロールボックスを核とした一体型パッケージとして提供する新機軸の製品。従来、造船所は操舵装置の仕様決定に際し、各機器メーカーとの個別調整が必要で、納入後も船主がメンテナンス対応に追われるケースが多かった。

本製品は、操舵装置の仕様統一と据付作業の簡素化に加え、デジタル化による異常検知機能やログ記録機能を備え、省スペースかつ高機能な操舵システムを実現。建造段階から引渡し後のアフターサービスに至るまで、造船所および船主の業務負担軽減に寄与する。

川崎重工は、舶用機械の総合メーカーとしての技術力と、舵取機分野での豊富な実績を背景に、今後も安全性と操作性を両立した操舵システムの提供を通じて、船舶の付加価値向上に貢献していく方針。

詳細は、ニュースリリース

モバイルバージョンを終了