・保守性・経済性を高めた製品群で競争力向上に貢献
ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth):2025年9月23日
■多岐にわたる用途をカバーする幅広い製品群
今回展示されるリニアモーション技術は、小型から大型、軽荷重から重荷重、シンプルなものから複雑なものまで、あらゆるリニアアプリケーションに単一のサプライヤーから対応できる点が特長。
主な製品は以下の通り。
・低メンテナンスのリニアモーションスライド
・汎用性の高い「BSCL(Ball Rail System Compact Line)」
・空圧の代替となる電動リニア軸・アクチュエーター
これらすべてのソリューションは、長寿命、最小限のメンテナンスコスト、そしてデジタルエンジニアリングツール「eTools」による時間短縮を実現している。
■過酷な環境にも対応、総コスト削減へ
包装機械メーカーが求める、信頼性、精度、効率性の高いコンポーネントを単一サプライヤーから調達できることは、エンジニアリングにおけるコスト削減と時間短縮に大きく寄与する。同社のリニアモーション技術ポートフォリオは、一次・二次包装からエンドオブライン、保管・構内物流まで、バリューチェーンのあらゆるプロセスに対応。超小型のミニチュアボールレールシステムから、パレタイジング向けの重量級軸まで、幅広いサイズを取り揃え、常に最適なソリューションを提供する。
さらに、様々な環境条件に対応するため、耐腐食性のあるステンレス製や、硬質クロムめっき表面の製品、食品分野向けのH1潤滑剤を使用した製品などを用意。段ボール粉塵などへの高い耐性も、シーリングオプションやベローズによって確保されている。
同社のリニアモーション技術は、ボールレールシステム「BSHP」で最大20,000km、ボールねじ駆動「BASA」で最大200万回転といった長寿命と、長期間にわたる潤滑間隔、あるいは生涯潤滑を可能にし、トータルコストの削減に貢献する。
■デジタルツールで設計時間を大幅短縮
ボッシュ・レックスロスは、エンジニアリング時間の削減にも注力している。「Linear Motion Technology Selector」などのデジタルツールは、ユーザーがいくつかの情報を入力するだけで、最適な製品やアクセサリー、CADデータ、潤滑剤の推奨までを提示する。これらの推奨は、長年のアプリケーション経験と高い専門知識に基づいている。
また、単軸・多軸システム向けの駆動・自動化パッケージも提供されており、設計や試運転の負担を最小限に抑えることが可能だ。特に、空圧アクチュエーターに代わるエネルギー効率の高い代替品として、リニア軸「SMS」や電気機械式シリンダー「EMC」なども用意されている。