・OTC医薬品の安定供給体制を強化、地域経済活性化にも寄与
中外医薬生産(三重県伊賀市)は9月24日、OTC医薬品の安定供給に向け、新工場「みどりヶ丘第三工場」(伊賀市西明寺)の建設工事に着手したと発表した。竣工は2026年12月、稼働開始は2027年春を予定している。
最新の自動化設備や環境制御技術を導入し、生産効率は従来比最大3倍に向上。再生可能エネルギー活用や資材廃棄削減も進め、製品あたりのCO₂排出量を半減させる計画だ。また、SMETA監査に対応した社会・環境配慮型経営を掲げる。
新工場は既存の「みどりヶ丘第一・第二工場」と名阪国道を挟んで向かい合う配置で、「ツインファクトリー」として一体管理を行う。地域シンボルとしての発信力を高めるとともに、地元調達や人材活用を通じて地域経済の活性化に貢献する方針。さらに、女性研究職・製造職の採用拡大や、パウダールームを備えた女子更衣室の設置など、ジェンダーギャップ解消にも取り組む。
同社は研究開発型製造受託(ODM)を強みとし、原料調達から品質管理まで一貫体制を構築。人生100年時代のセルフケア需要に応えることで、Well-Beingな社会の実現に寄与するとしている。
<新工場計画概要>
• 名称:中外医薬生産株式会社 みどりヶ丘第三工場
• 所在地:三重県伊賀市西明寺2833番地
• 構造:鉄骨造・3階建て
• 敷地面積:9,447㎡
• 建築面積:3,074㎡
• 延床面積:8,009㎡
• 高さ:21.5m
• 竣工:2026年12月
• 稼働開始:2027年春頃
• 製造品目:固形製剤OTC医薬品(胃腸薬、解熱鎮痛剤、総合感冒薬など)
• 生産能力:錠剤 年20億錠/2,000万箱
• 投資額:約100億円
• 採用計画:70名