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コマツ、石巻で森林・林業機械を実演展示

・ハーベスターや次世代ICTソリューションを披露

コマツは10月5、6の両日、宮城県石巻市の仙台塩釜港(石巻港区)で開催される「みやぎ2025森林・林業・環境機械展示実演会」に出展する。循環型林業の推進に向け、同社の最新機械とソリューションを紹介する。

■欧州仕様林業機械を実演

展示の目玉となるのは、スウェーデンのコマツフォレストAB製「ハーベスター931XC」と「フォワーダー855」である。両機はいずれも欧州で普及するCTL工法に用いられる機種で、本年5月から日本国内に導入試験が開始されている。931XC(運転整備質量21.9トン)は10メートルリーチのクレーンを備え、省人化と効率化に効果を発揮している。フォワーダー855(最大積載14トン)は360度回転キャブを採用し、積載作業の効率を高めている。現地では伐採から積載まで一連の作業を実演する。

ICTを活用したSmart Forestry
林業ICTソリューション「Smart Forestry」も紹介する。同システムは現場をデジタル化し、生産性・安全性・持続性を高めるもの。オペレーターと管理者間での情報共有を通じ、最適な運材ルートの選定を可能とするほか、衛星測位技術による精密な作業ガイダンスを提供する。欧州で普及が進む中、日本でも林業機械と連携したトライアル導入が行われている。

■操作体験できる林業シミュレーター

同社グループが開発した林業機械シミュレーターも出展される。搭乗型「KF500」は実機の動きを再現するモーションプラットフォームを搭載し、地形変化や機械動作に応じてシートが多方向に稼働する。来場者はハーベスターやフォワーダーの操作を模擬体験できる。

■全旋回式キャリア「CD60R-3」も展示

さらに、6月に発売した全旋回式クローラーキャリア「CD60R-3」(機械質量9.59トン、最大積載6トン)を実機展示する。小型ながら出力を従来比8%向上し燃料消費も低減。10トン積載クラスのトラックでの輸送が可能で、狭い林道にも搬入できる。森林や不整地での資機材運搬を想定した一台となる。

コマツは「本展示会を通じて、持続可能な林業に資する製品とソリューションを広く提案していく」としている。

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