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クラース(CLAAS)、部品生産能力を増強、独パダーボルン拠点がフル稼働

クラース(CLAAS):2025年9月24日

独CLAASインダストリーテクニック社(CIT:CLAAS Industrietechnik)は、旺盛な需要に対応するため、パダーボルン(Paderborn)拠点の生産能力を一時的に拡張すると発表した。主要製品である低接地圧クローラ式走行装置や高性能無段変速機の需要が拡大し、拠点内の生産スペースが限界に達したため。安定供給を確保するため、「Hytronic(ハイトロニック)」の組み立てラインを近隣のマリーンロー(Marienloh)にある別拠点に移設する。移設は2025年10月より段階的に実施される。

■新拠点はパダーボルン郡(Paderborn)内に確保

今回の移設は、パダーボルン拠点からわずかな距離にあるマリーンローの施設を暫定的に活用する。コンパクトなハイトロニック部品は運搬や物流の負担が少ないため、この措置が取られた。

CLAASのヤン・ウーテンヴォルト(Jan Uhtenwoldt)副社長兼製造部門長は、「特にクローラ式走行装置や高性能変速機の需要が伸びており、構造的な成長が続いている。このため、追加の生産能力が必要となった」と述べ、今回の移設が将来のさらなる成長を確実なものにすると強調した。
移設対象となるのはハイトロニック部門で働く約45名の従業員。既存のパダーボルン(Paderborn)拠点から短距離であるため、チーム間の密接な連携を維持し、円滑な移行が可能だとしている。

■恒久的な生産拡張も視野に

ウーテンヴォルト(Uhtenwoldt)副社長は、「ハイトロニックの移設は、我々がパダーボルンの生産能力の限界に達していることを示す第一歩だ。今後、この成長をどこで実現するか、早急に決める必要がある」と述べ、恒久的な生産拡張に向けた検討を進めていることを示唆した。

<今後の展望>

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