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メッツォ、鉱石精鉱・尾鉱処理向け濃縮・ろ過設備を追加受注

メッツォ(Metso):2025年9月18日

フィンランドの鉱業機械大手メッツォ(Metso)は9月18日、鉱石精鉱と尾鉱の濃縮・ろ過処理に関する案件で追加受注を獲得したと発表した。受注の中心はフィルターの更新・改造で、濃縮設備HRTシックナーの全面更新や、Metso Plus製品群に含まれる最新のReactorwell™、Thickener Vane Feedwell™給鉱システムも含まれる。

これらの受注総額は約1,000万ユーロ(約17.4億円、174円換算)相当で、2025年7~9月期のミネラル部門の受注高に計上された。年初からの累計では、精鉱・尾鉱処理向けの更新プロジェクトの受注額は約6,000万ユーロ(約104億円)に上っている。

同社鉱石濃縮・ろ過サービス部門副社長のフェリペ・バニャード氏は「お客様の意思決定は予防保全が重視される傾向にあり、高信頼性を背景に精鉱ろ過ソリューションへの関心が高まっている。シックナー分野では持続可能性や水管理の取り組みが背景となり、既設設備の高性能技術による改造が進んでいる。当社のソリューションが環境性やコスト効率、信頼性で高く評価されていることを喜ばしく思う」とコメントした。

■先端拠点の整備と技術展開
メッツォは濃縮・清澄分野で幅広い製品・サービスを展開しており、ろ過ポートフォリオには16種類のフィルターと包括的なサービスを含む。このうち8割以上が水の回収・再利用効率に優れるMetso Plusシリーズに属する。
2025年にはメキシコ・イラプアトに最新の脱水技術開発拠点「Dewatering Development Hub」を開設。既存のフィンランド、インド、中国に加え、世界規模での製造拠点網を強化した。同拠点ではフィルタープレートや新型ろ過機の生産のほか、製品開発機能も備えている。

■ メッツォ(Metso)について
メッツォは骨材、鉱物加工、金属精錬産業向けに持続可能技術とサービスを提供するグローバル企業。2024年末時点で約50カ国に1万7,000人の従業員を抱え、同年の売上高は約49億ユーロ(約8,526億円)。フィンランド・エスポーに本社を置き、ナスダック・ヘルシンキに上場する。

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