松屋アールアンドディ(福井県大野市)は9月16日、本社近隣に新工場を建設すると発表した。縫製自動機や医療機器部材の需要増に対応し、生産能力の大幅拡充を図る。
同社は縫製自動機の開発・設計・製造に加え、血圧計の腕帯など医療機器関連部品を手掛けているが、既存の大野本社の生産スペースが不足していた。このため福井市内でレンタル工場を活用してきたが、今回、近隣のドラッグストア跡地を取得し、新工場を建設する。
新工場は敷地面積1万1376㎡、建物面積3463.5㎡で、総投資額は約2億円。2026年3月の完成を予定しており、同年4月以降に稼働を開始する見通し。新工場稼働により生産能力は従来比で約3倍となり、併設する自動機ショールームでは顧客が即時に製品認定できる体制も整える。従業員の労働環境改善も狙いとする。
同社は今回の投資について「2026年3月期の業績に与える影響は軽微」としており、自己資金と借入金で賄う。今後の許認可手続きなどにより計画が変更される可能性もあるが、中期的な成長基盤を固めるものと位置づけている。
<新工場概要>
所在地:福井県大野市鍬掛20字当境10番地
敷地面積:11,376㎡
建物面積:3,463.5㎡
投資額:約2億円
完成予定:2026年3月
稼働開始:2026年4月以降予定