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東洋エンジニアリング、尿素プラント向けWESPで伊AWS社と協業

・排出尿素ダストを大幅低減、環境規制強化に対応 ―

東洋エンジニアリング(TOYO)は9月16日、イタリアのAWS Corporation Srl(AWS社)と、尿素製造プラント向け湿式電気集塵機(WESP)の適用に関する協業契約を締結したと発表した。両社は専属的な技術提供体制を構築し、環境規制が強化される地域において、排気処理システムの高度化を推進する。

尿素プラントでは、製造工程で発生する尿素ダストを含む空気を洗浄塔で処理するが、一部地域では尿素ダストがPM(粒子状物質)として規制対象となる。TOYOは従来、排出濃度を30mg/Nm³以下に抑える技術を採用してきたが、今回の協業によりAWS社のWESPを導入することで、5mg/Nm³以下への削減を実現可能とした。

TOYOは試験機による実証を通じ、WESPが安定稼働し高い除去性能を発揮することを確認。AWS社が設計・納入を担い、TOYOがプラント案件に適用する体制を整備する。今後はより環境負荷の少ないプラント提案を進めるとともに、持続可能な社会実現への貢献を目指す。

■協業契約の概要
・AWS社:WESPの設計・納入を担う専属技術パートナー
・TOYO:同技術を活用し、環境配慮型排気処理システムを提案

■東洋エンジニアリング(TOYO)
1961年設立の総合エンジニアリング会社。アンモニア・尿素など化学肥料分野を祖業とし、石油化学、石油・ガス処理、資源開発、発電などに事業を拡大。世界60カ国以上でプラント建設実績を持ち、環境配慮型ソリューションを推進している。

■AWS Corporation Srl
2006年設立のイタリア企業。大気汚染防止設備に強みを持ち、これまでに100基を超えるWESPを世界各地に納入している。

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