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パナソニックインダストリー、AIサーバ向け「MEGTRON」生産能力を倍増へ、タイに170億円投資

パナソニック インダストリー(東京都港区)は9月12日、多層基板材料「MEGTRON(メグトロン)」の需要拡大に対応し、2025年度から5年間で生産能力を約2倍に引き上げる計画を発表した。生成AIの普及に伴う情報通信インフラ機器の高性能化需要を背景に、グローバル供給体制の強化に踏み切る。

第一弾として、タイ・アユタヤの電子材料生産拠点内に新棟を建設する。投資額は約170億円で、2027年11月に稼働を開始し、2028年度内に量産体制を確立する予定。同工場は「Slim&Smart Factory」をコンセプトに、自動化、省人化、省エネ技術を導入し、排熱利用など環境負荷低減にも取り組む。

MEGTRONはサーバ、ルータ、スーパーコンピュータなどに使用される高速伝送対応の多層基板材料で、低伝送損失特性により業界トップクラスの性能を誇る。特に「MEGTRON6」はハイエンドサーバ向けに広く採用され、国内外の産業賞を受賞している。

パナソニック インダストリーは独自の材料・プロセス技術を強みに、情報通信分野をはじめとする成長市場での競争力強化を図る考え。AIサーバや次世代通信機器の需要拡大に応え、技術革新と社会課題解決への貢献を目指す。

<新棟概要>
工場:パナソニック マニュファクチャリングアユタヤ株式会社 新棟
所在地:タイ・アユタヤ県ロジャナ工業団地
生産品目:電子回路基板材料
延床面積:約19,400㎡
稼働開始:2027年11月(予定)
投資額:170億円
特長:自動化・DX化・省エネ技術を駆使した最新鋭工場、環境保全に注力

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