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ボッシュ・レックスロス、仏BFRシステムズのボトル供給機に自動化ソリューションを提供

ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth):2025年9月9日

独ローア・アム・マイン発、ボッシュ・レックスロスは、フランスのBFRシステムズ社(BFR Systems)が開発した新型ボトル供給機に、自社のオートメーションプラットフォーム「ctrlX AUTOMATION」が採用されたと発表した。同プラットフォームはPLC(プログラマブルロジックコントローラ)とロボット制御を統合し、機械のアーキテクチャを大幅に簡素化。多品種少量生産に対応する新たな自動化ソリューションとして、機械業界から注目を集めている。

BFRシステムズは、消費財の生産から包装、品質管理までを一貫して手掛けるターンキーソリューションプロバイダー。今回開発したロボット式ボトル供給機は、散乱したボトルをデルタロボットが1本ずつ正確につかみ、コンベアに供給する仕組みだ。食品、化粧品、衛生用品メーカー向けに開発され、顧客の個別要件に柔軟に対応できる標準ソリューションとして最適化されている。

■これまでの機械式からの転換
従来のボトル供給機は、ボトルの整列や供給に機械的な方式が主流だった。しかし、本機ではデルタロボットを導入することで、以下の利点を実現した。

・汎用性: 多様な形状やサイズのボトルに対応し、部品交換の必要がない。
・使いやすさ: 機械構造が簡素化され、オペレーションが容易になる。

BFRシステムズの事業開発リーダー、ティエリー・フーレ氏は「機械式ソリューションに比べて、この機敏なロボット式は大きな利点をもたらす」と語る。

■制御システムの統合が開発を加速
今回のプロジェクトでは、ボッシュ・レックスロスが「ctrlX AUTOMATION」を提供。モーター、サーボドライブ、および制御システムを一括して供給することで、BFRシステムズはロボット機構の開発に専念できた。

BFRシステムズの自動化サービス責任者、オリヴィエ・ルコル氏は、「制御システムを一つにまとめることで、開発から試運転までの時間を大幅に短縮できた」と説明。また、ボトルのスムーズな搬送を実現する最適な軌道制御も、この統合システムが鍵を握ると強調する。

ボッシュ・レックスロスでアプリケーションエンジニアを務めるナタナエル・ブリアンド氏は、「ctrlX AUTOMATIONプラットフォームは、製造業者が生産データを容易に記録し、遠隔診断やメンテナンスを行うことを可能にする」と、その拡張性をアピール。
両社は今後も連携を深め、完全でモジュール化された動的な生産ラインの実現を目指していく方針。

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