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メッツォ、フランクフルトに水素還元パイロットプラント開設

メッツォ(Metso):2025年9月10日

メッツォは9月10日、ドイツ・フランクフルトに同社独自技術「Circored™(サーコレッド)」を用いた予備還元パイロットプラントを開設したと発表した。低炭素技術の開発を加速し、化石燃料に依存しない製鉄プロセスへの移行を支援する取り組みの一環となる。

このパイロットプラントは、水素を唯一の還元剤とする連続予備還元プロセスを実現。加熱、還元、ガス清浄、再循環の各システムを統合し、電気ヒーターを用いることでほぼゼロカーボン運転を可能にしている。

メッツォのDirect Reduced Iron(DRI)部門ディレクターであるパリザット・パンデイ氏は「本プラントはCircored™技術の実用性を示す重要なステップであり、プロセスパラメータを検証することで、顧客の低炭素製鉄への移行を支援できる」とコメントしている。

また、同プラントでは幅広い鉄鉱石の試験が可能で、商業規模プラントの設計に必要なプロセスデータを収集できるほか、鉱石の種類ごとの運転条件を定義する役割も果たす。Circored™直接還元プロセスは、同社のDRI溶錬炉や他の製錬技術とも統合可能で、これらは「Metso Plus」提供メニューの一部となっている。

■ メッツォ(Metso)について
メッツォは骨材、鉱物処理、金属精錬分野における持続可能技術やエンドツーエンドのソリューションを展開。エネルギー・水効率の向上や生産性の改善、環境リスク低減に貢献しており、「変革のためのパートナー」としてグローバルに事業を展開している。
本社はフィンランド・エスポーにあり、2024年末時点で約50カ国に約1万7,000人を擁する。2024年の売上高は約49億ユーロで、ナスダック・ヘルシンキに上場している。

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