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柳工、インドネシアに金融子会社を設立、現地化戦略を加速

・ 「製品+資本+サービス」の統合価値提供へ転換、2025年は現地製造・R&D拡充も計画

柳工(LiuGong):2025年9月8日

中国の建設機械大手、広西柳工機械(LiuGong)は8月28~29日、インドネシア・ジャカルタで柳工金融インドネシア有限公司の開業式典および顧客イベントを開催した。同社のグローバル展開における重要な節目となるこの式典には、政府関係者や業界団体代表、鉱業・インフラ・農業分野の大手顧客ら300名超が参加した。

■現地化戦略の新段階へ

今回の顧客イベントのテーマは「協調連携の強化、信頼関係の構築、持続可能なインドネシアの共創」。柳工がインドネシア市場での深耕成果と長期コミットメントを全面的にアピールした。

会場では土工機械、クレーン機械、鉱山機械、電動シリーズ製品を集中展示し、特にインドネシア市場向けの電動・インテリジェント化ソリューションを重点的に発表。同時開催された第8回柳工グローバル技能競技大会インドネシア地区決勝は、同社が人材育成と現地技術者のスキル向上に継続投資していることを示した。

■インドネシア政府が評価する社会貢献

インドネシア共和国投資・下流産業省のCahyo Purnomo局長は挨拶で、柳工の持続可能な発展と地域調和への貢献を高く評価。「柳工は革新技術とグリーンソリューションを継続的に導入し、現地化製造、人材育成、バリューチェーン全体への投資を通じて、インドネシアの下流産業高度化と雇用創出に実質的に貢献している」と称賛し、中国企業の優れた社会的責任と長期コミットメントを評価した。

■金融子会社で価値提供モデル転換

8月29日夜の正式開業式で、柳工の郑津董事長と罗国兵総裁が来賓とともに起動ボタンを押し、柳工金融インドネシア有限公司の開業を宣言した。

罗国兵総裁は「柳工金融インドネシア有限公司の開業は、『全面的国際化』と『バリューチェーン全体の現地化』推進の重要な取り組みだ。金融機能により、単一製品輸出から『製品+資本+サービス』の統合価値輸出への転換を実現する」と述べた。

2025年には現地製造工場とR&Dセンタープロジェクトへの投資を拡大し、柳工のバリューチェーン全体のインドネシア展開基盤を構築する計画も明らかにした。

■産業資本結集で高質量成長目指す

柳工金融インドネシア会社の赵磊董事長は「産業資本と中核資源を結集し、柳工バリューチェーン全体の持続可能で高質量な成長を推進し、インドネシア重点産業の構造転換・高度化を支援する」と抱負を語った。

柳工は2006年のインドネシア市場参入以来、「現地化、価値創造、持続可能な発展」の理念を堅持し、同国の経済発展と社会建設に深く融合してきた。今後も革新製品と金融サービスを両輪として、インドネシアの信頼できる長期パートナーとなり、「黄金のインドネシア2045」ビジョン実現に貢献していく方針。

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