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ヒアブ(Hiab)、Forterraと戦略的提携、自動化物流の高度化を推進

ヒアブ(Hiab)は9月9日、米国の自律走行技術大手フォーテラ(Forterra)と戦略的パートナーシップ契約を締結し、荷役作業およびトラック輸送における自動化の開発を加速すると発表した。

両社は、物流の未来を知能化オートメーションで切り拓くことを共通の目標に掲げており、フォーテラの実環境で実績を持つモジュール型自律走行プラットフォームと、ヒアブの自動荷役ソリューションや積み降ろし分野でのノウハウを組み合わせる。これにより、荷役の効率化、作業自動化、車両運行の協調制御といった新たな可能性の開拓を目指す。

フォーテラは、防衛分野で地上自律システムを提供するリーディング企業であり、軍需物流、商業輸送、産業用途といった複雑かつ不整備な環境で10年以上にわたり自律システムを展開してきた。特に自社の「AutoDrive®」は防衛分野で最も広く採用されている地上自律走行プラットフォームである。

今回の協業では、従来は人が操作してきたクレーンやフックリフトといった荷役機器の自動化を進め、物流工程全体に自律化を拡張する。これにより安全性や効率性を高め、作業員をより付加価値の高い業務へ移行させることが可能になる。初期段階では技術ロードマップの整合とシステム統合の推進に注力する。

ヒアブのデマウンタブル・ディフェンス部門プレジデント、ヘルマニ・リースキ氏は「当社の先進的なコンテナハンドリングユニット『MULTILIFT Talon』やドライバー支援技術は、自律荷役の更なる進化の基盤になる。フォーテラとの協業は、当社のロボティクスやAI技術とフォーテラのAutoDrive®を融合させ、トラックと荷役の自律化能力を高め、持続可能性と安全性の向上に寄与する」と述べた。

またフォーテラの商業担当副社長ゲイブ・スガンガ氏は「この提携は物流エコシステム全体に自律化を拡張する一歩である。両社の強みを結集することで、安全性・効率性・適応性を兼ね備えた統合ソリューションを、厳しい環境下で事業を展開する顧客に提供できる」と語った。

■ヒアブ(Hiab)について
ヒアブ(Nasdaq Helsinki: HIAB)は、スマートで持続可能な荷役ソリューションを提供する世界的リーダー。販売・サービス拠点は直営およびパートナーを含め約3,000カ所、100カ国以上で展開。2024年の継続事業売上高は約16億ユーロ、従業員数は4,000人超。

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